長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。4回目となる今回は、あらためて日本国内での生産の価値とその可能性について解説する。
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。3回目となる今回は、製造業回帰の動きが目立つ米国の現状と可能性について解説する。
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。2回目となる今回は、工場を立地するという観点で見た場合のアジア各国が抱える特性と課題について解説する。
海外工場立ち上げに失敗するケースは約3分の1にもおよび、その多くの理由が「立地」によるものだという。しかし、製品開発やサプライチェーンマネジメントについての議論は数多くあるが、なぜか「工場立地論」はほとんど聞くことがない。そこで本稿では、長年生産管理を追求してきた筆者が海外展開における「工場立地」の基準について解説する。
日本の製造業が置かれた状況について、経済産業省「ものづくり白書」の最新版(2014年版)を基に論じる本稿。今回は、その後編として、日本の製造業が国際競争力を維持・強化するための施策について、ものづくり白書を基に考えていく。ポイントは、デジタルテクノロジーの革新が、日本の製造業に利するかどうかだ。
人口のおよそ4人に1人が65歳以上の高齢者。国民1人当たりの生産性は世界20位以下。円安なのに貿易赤字は膨らみ、国の経常収支は縮小続き……。アベノミクスで経済情勢は上向きとされるのが、モノづくり大国・日本の先行きはどうも心もとない。果たして、日本の製造業はどこに向かうのか。経済産業省「ものづくり白書」の最新版(2014年版)から、現状と動向を探る。
「2013年版ものづくり白書」から、日本の製造業が抱える課題を明らかにする本連載。前編では海外展開の現状と問題を取り上げたが、後編では「研究開発」に焦点を当てる。
製造業の復活は日本経済の復活に不可欠な要素である。経済成長をもたらしGDPを押し上げる効果が高い他、雇用の増加も期待できるからだ。アベノミクスの勢いに乗り、製造業が真の復活を遂げるには、どのような課題をクリアしていくべきか。「2013年版ものづくり白書」から、日本の製造業が抱える課題を明らかにする。
2002年から始まった緩やかな景気拡大は、米国サブプライム住宅ローン問題や原油価格高騰によって息切れを起こしている。こうした中、日本のモノづくり企業はどこへ向かえばよいのか。経済産業省から発表された「2008年版ものづくり白書」を基に考察してみる。
2002年から始まった緩やかな景気拡大は、米国サブプライム住宅ローン問題や原油価格高騰によって息切れを起こしている。こうした中、日本のモノづくり企業はどこへ向かえばよいのか。経済産業省から発表された「2008年版ものづくり白書」を基に考察してみる。
技術者の引退や、海外での設計・製造業務の早期立ち上げなどに対し、熟練技術者が持つ形式知・暗黙知を伝える“技術承継”への危機感が高まっている。ジェムコ日本経営が開催したセミナー「技術伝承フォーラム(第五回変革の賢人フォーラム)」では、自動車部品メーカーのカルソニックカンセイが登壇し、ナレッジマネジメントシステムの構築事例を紹介した。
Word、Excel、PowerPointなどのMicrosoft Office文書、PDF文書、HTMLなどの複数の情報源を参照し、必要とする設計者に必要なタイミングで必要となる情報をプッシュ型で通知する。
スマートインサイトは、同社が展開する企業内情報活用基盤「SMART/InSight G2」の新バージョンとなる「V2.5.1」を発売した。新たに検索機能や分析機能を向上し、企業内に存在する各種情報の活用を向上する。
誰でも自分の求めるモノを簡単に作れたら……。デジタルファブリケーションの進展により、モノのデータを共有する動きは広がっているが、ノウハウの共有はまだまだ進んでいない。その「組み立て」の問題解決を目指すfavnaviプロジェクトが、ワークショップを開催した。
DITAコンソーシアムジャパンは、国内での「DITA」の普及・啓蒙に向けて、7回目となるDITAの総合セミナー「DITA Festa」を開催した。
多くのシステム活用により効率化が進む製造業の現場だが、あまり効率化が進んでいないのがドキュメントの作成・管理分野だ。そんなドキュメント作成および管理の効率化を実現する仕組みとして「DITA」が注目を集めている。DITAの普及促進を進めるDITAコンソーシアムジャパン理事で事務局長を務める加藤哲義氏に話を聞いた。
国内熟練技術者の引退による技術承継や、海外でのアフターサービス業務の効率向上など、保有する知識を共有し、技術承継や海外展開を容易にするナレッジマネジメントシステムに再び注目が集まっている。PTCジャパンが開催したセミナーでは、シャープと牧野技術サービスが登壇し、ナレッジマネジメントシステムの活用事例を紹介した。
2002年から始まった緩やかな景気拡大は、米国サブプライム住宅ローン問題や原油価格高騰によって息切れを起こしている。こうした中、日本のモノづくり企業はどこへ向かえばよいのか。経済産業省から発表された「2008年版ものづくり白書」を基に考察してみる。
2008年6月25日から27日までの3日間、東京ビッグサイトにて「第19回 設計・製造ソリューション展(以下、DMS展)」が開催された。今回のDMS展では、技術伝承ゾーンが新設され、昨今の製造業における人材不足などの問題や、それに対する現場での取り組み方が垣間見えた。多くの来場者でにぎわう中、新人記者の見た今年のDMS展を報告する。
他社に勝る技術は何か? 自信を持ってできることは何か? 強みを再認識し、再びモノづくりの国ニッポンを世界に誇ろうではないか!
グローバル化の波が押し寄せる中、中堅・中小製造業にとっても海外工場の設置は大きな課題となっている。その時、意外に課題として残るのがバックボーンとなるITシステムだ。マレーシアに海外初の生産拠点を設立したというロキグループでは、総勢5人のIT部門で7カ月という短期導入を実現したというが、その時どういう選択をしたのだろうか。
「製造現場において損益の“見える化”を実現する価値」について紹介する本連載。前回は組み立て加工業の事例を紹介しましたが、2回目となる今回はプロセス産業の事例を紹介します。
アジア地域のモノづくりで成功するためにはどういう要素が必要かを日本能率協会が実施した調査結果を交えながら解説する本連載。最終回となる今回は、シンガポールの取る戦略を軸に、あらためて「共進化(共に進化する)」ということを解説します。
アジア地域のモノづくりで成功するためにはどういう要素が必要かを日本能率協会が実施した調査結果を交えながら解説する本連載。2回目となる今回は、ASEANでの展開に成功する企業と失敗する企業のマネジメントの実例を紹介する。
軍事クーデターにより予断を許さない状況にあるタイ。しかしタイには多くの日系製造業が進出している。タイの現地の様子はどうなっているのか。また製造業を取り巻く環境にはどういう影響があるのか。タイ駐在の藤井氏が見た現地の姿を報告する。
日本のモノづくりにとって、もはや一体不可分となっているアジア・ASEAN地域。一方で、さまざまなリスクを前にアジアへの事業展開に二の足を踏む企業もある。本連載では、日本能率協会が2013年に実施した「日本企業のASEAN地域における事業展開の課題」の調査結果を交えながら、日本のモノづくりを進化させていくために、アジア・ASEAN地域とどう向き合うべきかを、同協会アジア共・進化センター長の近田高志氏が解説する。
アジアで成功する工場には実は共通点があった!? ――。日本能率協会が主催する「GOOD FACTORY賞」では、アジアにおける生産性や品質の向上などを実現した工場を表彰する。3回の歴史を刻む中で17つの工場が表彰を受けたが、成功するこれらの工場には実は“5つの共通項”があるという。日本能率協会 JMAマネジメント研究所 主管の廣瀬純男氏が解説する。
海外展開に早期から取り組んできた日本の製造業にとって「グローバル化」は長年取り組んできた課題である。しかし「今求められているグローバル化は過去のものとは異なる」と、タタコンサルタンシーサービシズでエンジニアリング&インダストリアルサービス事業部門副社長兼グローバルヘッドを務めるレグー・アヤスワミー氏は指摘する。
生産管理システムを導入せず「Excelのバケツリレー」を続けていた新日鉄住金化学。なぜそこから脱皮しなければいけなかったのか。そこには2020年の「企業としてあるべき姿」があった。
日立製作所 交通システム社は、鉄道車両のグローバル開発の統合プラットフォームとして「PTC Windchill」をベースとするPLMソリューションを採用したことを発表した。同社は英国都市間高速鉄道計画の鉄道車両を受注し、英国で鉄道車両を生産することを明らかにしている。
2012年4月からスタートした「小寺信良が見たモノづくりの現場」では、10カ所の工場を紹介した。今回から2回にわたり、この連載で得た「気付き」から、「ニッポンのモノづくりの強み」についてまとめる。
アリックスパートナーズは、民生用電子機器市場に関する調査結果を発表し、同業界の56%の企業が財務上危機的な状況にあり、業界全体が危機を迎えているという見通しを示した。
製造業の復活は日本経済の復活に不可欠な要素である。経済成長をもたらしGDPを押し上げる効果が高い他、雇用の増加も期待できるからだ。アベノミクスの勢いに乗り、製造業が真の復活を遂げるには、どのような課題をクリアしていくべきか。「2013年版ものづくり白書」から、日本の製造業が抱える課題を明らかにする。
日本のモノづくり環境は大きな変化を迎えている。多くのグローバル企業から製品組み立てを請け負うグローバル製造業から見たとき、日本のモノづくりの価値はどう映るのだろうか。フォックスコン顧問を務めるファインテック代表取締役社長の中川威雄氏は「“失われた20年”で苦しんだ経験こそが世界が欲しがる貴重なものだ」と指摘する。
日本からは中国やASEANなど低コスト国への工場の流出が続いているが、同じ高コストの先進国である米国では工場を米国内に戻す動きが増えているという。早くに製造業の空洞化が指摘された米国で何が起きているのか。JETRO海外調査部北米課に聞いた。
少品種大量生産から多品種少量生産へ――白鳥製薬は市場環境に対応するために多品種少量生産への脱皮を図ろうとしていた。限られたリソースで拡大する製品ポートフォリオを評価するためにはシステム導入が必要になる。しかし、白鳥製薬には約5年前に基幹システム導入を試みて失敗した苦い記憶があった。
印刷関連企業である理想科学工業は、柔軟なグローバル生産体制の構築に向け、生産管理システムを刷新。25年前に導入した自社製システムをパッケージシステムに置き換え、コスト削減と生産の可視化を実現し、グローバルニーズに即応する生産体制を確立する。
「最後のフロンティア」として将来性に期待が集まるアフリカだが、現在の状況は企業として進出するにはリスクが大きい。将来性とリスクのバランスをどう取るべきなのか。日本貿易振興機構の高崎早和香氏に聞いた。
豊かな資源に支えられ経済成長を遂げるアフリカ。今後の主力消費地および製造地を担う「最後のフロンティア」として注目が集まる一方で、日系企業の動きは他国に比べて鈍い。アフリカ経済の現状と日系企業の動向について、日本貿易振興機構の高崎早和香氏に聞いた。
生産拠点から「市場」に変化しつつある中国の中で、日系製造業はどのような活動をしているのでしょうか? 現地から最新動向を紹介します。
製造拠点としてだけでなく、市場としても魅力的になりつつある中国。現地に身を置く筆者が中国のいまを紹介
中国・上海にオフィスを構える筆者がいま見て聞いた中国国内のモノづくり事情を紹介。市場構造、経済状況が目まぐるしく変わる中国、そして東アジアの現地の空気をお届けします。
製造拠点として注目され続けてきた東南アジア地域。地理的に近いとはいえ、それぞれのお国事情、現地スタッフの持つ風土文化は異なります。マレーシアに身を置く筆者が現地事情をレポート
国外拠点は単なる生産工場や販売拠点ではなくなりつつあるいま、グローバル市場を考える日本企業が考慮すべき実務上の課題とは何か。アジア地域での製造業を見続けてきた経験から、日本企業がこれから進むべき道を考える
日系製造業にとってグローバル化が避けられない環境になる中、中堅・中小クラスの製造業でもグローバル拠点の設立が必要とされるようになってきました。しかし、大企業と異なり、より効果的に、経営状況が適切に見える仕組みを導入しなければ中堅以下クラスの製造業にとっては勝ち目がありません。そこでより効率的にグローバル対応を進める仕組みとしてERPが再び脚光を集めています。本連載では、中堅製造業を対象にグローバルERPの価値と、失敗しない導入の仕方を解説します。
グローバルで製品展開を行う企業にとって、世界中に張り巡らされたサプライチェーンの網が予期せず分断することは致命傷になりかねない。複雑化するモノを安定的に供給し、かつ財務的な強さを維持するために何が必要か。前例を交えて考えていく。
現場の「情報」と経営の「数字」を結ぶシンプルな体制とは? 欧米や新興国のグローバル企業で主流となりつつある管理手法を紹介。
世界の最高峰にあるといわれる日本の製造現場や製造管理。しかし、これらの現場や管理術を持っていても、その中で企業として“もうかっている”製造業は一部に限られます。なぜ、このような状況が発生するのでしょうか。本連載では「$CMに進化するSCM」と題し、製造現場で損益が“見える”ようになる価値を、業種に合わせて紹介します。
住友商事は、ベトナム・ビンフック省との間で、第3タンロン工業団地の開発に合意した。日系製造業などの伸長する需要に対応するため、2018年の開業を目指すという。
日立製作所は、台湾・華城電機との合弁会社である日立華城変圧器が、台中市の台中港自由貿易港区に変圧器の製造工場を完工したと発表した。生産能力は、400MVA変圧器換算で年間40台となる見込みだ。
ミスミグループは、ベトナム工場に第4工場を建設し、受注製作品の供給体制を強化する。今回の増強により、ベトナム、中国、日本の生産拠点の3極体制で、グローバルでのFA用メカニカル部品の短納期化を目指すという。
住友化学はリチウムイオン電池用セパレータ「ペルヴィオ」の生産体制を2倍に増強すると発表した。既存の既存の大江工場(愛媛県新居浜市)の生産能力を2016年までに1.3倍に引き上げ、さらに同社の韓国のグループ企業内に新工場を建設する。
コニカミノルタは、マレーシアの生産子会社「KONICA MINOLTA BUSINESS TECHNOLOGIES(MALAYSIA)」が本格稼働を開始したと発表した。次世代型の生産体制「デジタルマニュファクチュアリング」をコンセプトとし、主に複合機の消耗品を生産する。
日立オートモティブシステムズは、インド・チェンナイに自動車機器システムの新工場を完工した。投資額は約50億円で、2015年10月にバルブタイミングコントロールと点火コイルの生産を開始する。
東ソーは、合成ゼオライトの1種であるハイシリカゼオライト(HSZ)の製造設備を、マレーシア・トレンガヌ州に新設する。2017年半ばに商業運転を開始し、全体の生産能力は現在の約4倍に増加するという。
トヨタ自動車はメキシコでの新工場の建設と中国での生産ラインを新設すると発表。リーマンショック後の赤字転落により2013年から3年間は新工場を建設しない方針だったが、1年前倒しで解禁した。
ホンダは、インドにおける二輪車・四輪車工場の生産能力を拡大する。両工場合わせた投資額は約96億5000万ルピーで、いずれも2016年中の稼働開始を目指す。
ボルボは、米国に新しい生産工場を建設することを発表した。投資総額は約5億ドル(約600億円)で、新工場の建設により、年間10万台という米国での中期的な販売目標の達成を目指す。
豊田通商と旭金属工業は、航空機部品の表面処理加工を行う事業会社「Asahi Aero Malaysia SDN BHD.」をマレーシア・セランゴール州に設立した。アジアの航空機産業分野でバリューチェーンの構築を目指す。
三菱電機は、米Mitsubishi Electric Automotive Americaに約40億円を投資し、自動車用電装品の高効率オルタネーターの生産体制を増強すると発表した。
信越化学工業は、フォトレジスト関連事業の拡大を目指し、台湾に工場を新設する。同社のフォトレジスト関連工場は新潟の直江津工場と併せて2拠点目となる。
信越化学工業は、タイ工場の生産能力増強と、米国ニュージャージー州へのテクニカルセンター新設を発表した。主力事業の1つであるシリコーン事業において、海外生産および開発体制を強化する狙い。
JFE・MISI・SENAATは、エネルギー産業向けの大径溶接鋼管の製造・販売を行う合弁会社をUAEに設立することに合意した。高品質な鋼管を現地で生産・販売することで、同地域のエネルギー産業の需要に対応するという。
三菱自動車工業と三菱商事は、インドネシアに新工場を建設すると発表した。2017年4月に操業を開始し、新たに開発する小型MPVや新型SUV「パジェロスポーツ」などの乗用車を生産する。
王子ホールディングスは、ミャンマーに現地法人を設立し、段ボール加工を含む総合パッケージング事業を行う新工場を建設する。新工場建設により、東南アジアにおける同社の製造拠点は23カ所になる予定。
クラレは、ベルギーのエバールヨーロッパによる、EVOH樹脂「エバール」の生産能力増強を決定した。世界的な需要拡大に対応したもので、年産1万1000tを増強する。
古河機械金属は、タイのユニッククレーン/ミニ・クローラクレーンの生産販売会社であるFUTの工場敷地内に新建屋を建設し、生産設備を増強した。
横浜ゴムは、ロシアの乗用車用タイヤ生産販売会社であるLLC ヨコハマR.P.Z.が、新車装着用タイヤ(OEタイヤ)の生産を開始したと発表した。地産地消を推進する日産ロシアの要請に応えたもの。
ミツバは北米地域の自動車市場の拡大への対応のため、メキシコ ヌエボレオン州に新工場を建設することを発表した。
インクジェットプリンタとプロジェクターの生産拡大のため、フィリピンに新工場を建設する。2016年までに123億円を投資し、2017年初頭に竣工、同年春に稼働を開始する予定。
アズビルプロダクションタイランドが同国内に建設していた新工場が完成し、生産を開始した。今後は東南アジアにおける主要生産拠点として、生産品目を拡大していく。
傘下のカルコンプ・エレクトロニクス・タイランド向けに、タイ・ペチャブリ工場敷地内にプリンタ専用の新工場を建設した。20本の組み立てラインを配置し、2015年1月から稼動開始する。
神奈川県は、中小企業の海外生産を支援するために新たにベトナムに中小企業向け集合貸し工場「神奈川インダストリアルパーク」を設置する。
ヤマハ発動機は、ナイジェリアにアフリカ1つ目の生産拠点を設立することを発表した。2015年夏の工場稼働と営業開始を計画する。
マレーシアにグループ初の海外アルミニウム鋳造拠点となる、アルミニウム鋳造工場が竣工した。新工場の建設により、ASEAN地域における鋳造から鍛造までの一貫生産体制が整備された。
溶解鋳造設備1ラインと6300tメカニカルプレス2台を新たに設置。生産能力を月産28万本から42万本へと増増強した。
投資総額は60億円で、従業員は500人、年間50万個の生産能力を持つ。最新の製造技術と設備を導入し、インド国内をはじめ海外市場向けに衛生陶器を生産する。新工場の開業により、中東や欧州市場への商品提供も可能になるという。
冷延ハイテンの中でも特に加工性に優れた引張強度≧590MPaのAHSSを生産する。生産規模は年産60万t、総投資額は17億5000万元(約289億円)で、2016年初頭には営業運転を開始する。
工場の完成は2015年5月を予定し、投資額は45億円。主に自動車用自動変速機のコントロールバルブを製造・販売し、北米市場における競争力を高めるのが狙い。
マツダは、タイの車両生産拠点であるオートアライアンス(AAT)において、オーストラリア市場向けの新型「Mazda2(日本名:デミオ)」の生産を開始した。メキシコの生産拠点であるMazda de Mexico Vehicle Operation(MMVO)でも、2014年中に新型Mazda2の生産を始める予定。
ジャカルタ工場のフロート窯1基に替わり、チカンペック工場近接地に最新鋭窯を1基建設。新窯のフロートガラス生産能力は年間約21万トンで、全体の生産能力は現在の年間57万トンから63万トンに増加する予定。
アジア最大のハブ港のあるシンガポールに近く、物流面・コスト面に優れたバタム島に設立。需要が増加している海洋商品に対応し、さらなるシェア拡大を目指す。新工場の完成により、生産規模は1.5倍になる見込み。
電気自動車(EV)ベンチャーのTesla Motors(以下、テスラ)は、パナソニックと計画していた大規模リチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」の建設地を米国ネバダ州に決めたと発表した。
業務プロセスの標準化とオペレーションの早期立ち上げのため、パッケージ製品をベースとしたシステム開発の手法を採用。A.S.I.A.GP会計システムを約3カ月で短期導入した。
日本能率協会は、生産性や品質の向上などを実現した工場を表彰する「GOOD FACTORY賞」を実施。第4回の受賞企業として、ダイキン、東レ、NEC、日立金属、ミスミの5社を表彰した。
デンソーはメキシコのアポダカ工場を拡張。トランスミッション用部品の製造ラインを新設する予定だ。またグループ会社がメキシコに新会社をつくり、2016年8月ごろからエンジン制御用や、空気流量を制御するためのソレノイドなどの生産を順次開始する。
ヤマハ発動機は、アルゼンチンで2013年8月から建設していたアルゼンチンの二輪車新工場を完成させ、稼働を開始した。
電気化学工業は、中国遼寧省大連市に新会社を設立し、高速鉄道向けパワーモジュール用高信頼性放熱プレートの製造工場を建設することを決めた。
現在ある2つの製造棟に加え、約8000万ドルを投資し、新たに第3製造棟を増設。重要地域である北米での受注拡大に伴い、メキシコを含む米州での生産力・供給力の強化を目指すとしている。
2015年4月から生産開始。まずは車載事業本部、汎用モータ事業本部、グループ会社である日本電産テクノモータが生産を開始する。
製造業を取り巻く環境は大きく変化しており、“グローバル展開を最適に行う”ということが大きなテーマとなりつつある。その中で生産だけでなく設計・開発においてもグローバル化に最適な体制構築が求められている。“真のグローバル開発体制”を実現するには何が必要か。製造業の設計・開発の現場に携わり続けてきた筆者が解説する。
日系企業の進出ラッシュに沸くインドネシア。製造業をはじめとする多くの国が新たな拠点設立などを進めているが成功のカギはどこにあるのだろうか。キーワードとして浮上するのが「ハラールビジネス」だ。ASEAN事情に詳しい筆者が解説する。
ガス絶縁開閉装置の設計から組み立て、据え付け、販売などを行う。変電所における設計から調達、建設、保守などの工程を一括して担当。
日産自動車は、インドネシアで2番目となる生産拠点を開設した。総投資額は330億円で、生産開始当初は「ダットサン」を生産する。新工場稼働により日産自動車のインドネシアでの生産能力は10万台から25万台に拡大する。
トヨタは、製造、販売、金融などの北米本社機能をテキサス州ダラス北部のプレイノに集約することを発表した。従来はケンタッキー州、カリフォルニア州、ニューヨーク州などに点在していたが、拠点を一元化することで効率化を進める。
信越化学工業はベトナムにレアアースマグネット製造工場の新設を発表した。新工場の生産能力は年産2千トンで設備投資額は約120億円。
日野自動車はマレーシア新工場での中小型トラックやバスの生産を開始した。生産能力は年産1万台だという。
日立化成は、自動車用内・外装成型品の中国初の生産拠点を立ち上げ、日産自動車の新型「エクストレイル」向けバックドアの生産を開始した。
企業と新入社員の思惑の隔たりは広がっているようだ。日本能率協会の2014年度入社新入社員への意識調査によると「海外赴任はしたくない」と回答した新入社員の比率は57.7%となり、2年連続の増加となった。
日産自動車は、ブラジルのリオデジャネイロ州レゼンデに、年産20万台規模の自動車工場を開所した。総投資額は26億ブラジルレアル(約1184億円)。今回の工場建設をてこに、2016年までにブラジルの自動車市場において日系自動車メーカーでトップとなる5%のシェア獲得を目指す。
マツダは中国で新型「Mazda3(日本名:アクセラ)」、新型「Mazda6(日本名:アテンザ)」の中国生産を開始したことを明らかにした。両モデルは2014年5月に中国国内で発売される。
General Motors(GM)は、プラグインハイブリッド車「Chevrolet Volt(ボルト)」の新モデルなどの生産に向けて、米国ミシガン州デトロイト市近郊の工場に4億4900万米ドル(約457億円)を投資する。
川崎重工は、インドネシアで二輪車生産工場の稼働を開始した。今回の新工場稼働によりインドネシアでの生産能力は年間25万台に拡充する。
ブリヂストンはロシアに新たに建設する新工場で鍬入れ式を実施した。新工場では乗用車用ラジアルタイヤをロシア、CIS市場向けに生産する。
経済産業省が公表した工場立地動向調査によると、2013年(平成25年)の工場立地件数は前年比1.5倍以上の高水準となったものの、その大半がメガソーラーなどを中心とした電気業という状況となった。
三菱自動車は、フォードが所有するフィリピンの工場跡地を取得し、2015年1月から同工場での生産を開始することを発表した。フィリピンでの生産能力は年間3万台から5万台に増やす狙いだ。
調査会社の矢野経済研究所は、ASEANの主要4カ国で日系製造業現地法人のグローバルITガバナンスに関する調査を実施した。その結果によるとASEANの現地法人で情報セキュリティルールが順守されている企業は36.6%という結果に。
電気自動車(EV)ベンチャーのTesla Motors(以下、テスラ)は、米国南西部に「Gigafactory(ギガファクトリー)」と呼ぶ大規模なリチウムイオン電池工場を建設する方針を明らかにした。フル稼働に入る2020年の年間生産規模は、2013年における世界全体のリチウムイオン電池セルの生産規模を上回る35GWhを計画している。
ホンダは、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)におけるハイブリッド車「インサイト」の生産について、国内向けは2014年2月末、海外向けは2014年6月末に終了する方針を明らかにした。
マツダは、主力車種である「アクセラ(海外名:Mazda3)」の累計生産台数が400万台を達成したと発表した。生産開始から10年7カ月での達成は、これまでの同社の最短記録である「ファミリア」の21年を大幅に更新するものだ。
ホンダのメキシコの新四輪車工場(グアナファト州セラヤ市)が稼働を開始した。メキシコを含む北米仕様の新型「フィット」を生産し、2014年後半には「ヴェゼル」に相当するフィットベースの小型SUVの生産も開始する予定である。フル稼働時の年間生産能力は20万台。
トヨタ自動車は、2017年末までにオーストラリアでの車両・エンジンの生産を中止すると発表した。この撤退によりオーストラリアでは自動車を生産する企業はなくなることになる。
SynCAS PSI Visualizer Ver.3.0では、需給調整業務の効率化につながる機能を強化。従来の時系列グラフ表示に加えて、在庫の計画値・実績値・回転率などの評価指標をXY軸に取った散布図表示を可能にした。
東芝は、発電システム事業の主要拠点である京浜事業所内で建設を進めてきたグローバルエンジニアリング・製造センターが完成したことを発表した。
エンタープライズITに比べ、クラウド活用があまり進んでいなかった製造現場のITだが、クラウド化が加速してきた。CADなどで設計データを共有するために採用するケースや、海外拠点進出時に早期にシステム提供ができる点などが評価を受けつつある。
MicrosoftのERPパッケージ「Dynamics AX 2012」をクラウド型で提供。TISのノウハウを生かした標準業務テンプレートを利用し、最短3カ月で導入できるとしている。
富士通は、中堅組立製造業向けで、生産管理ERP「FUJITSU Enterprise Application glovia G2」の簡易導入版を発売した。
NECとSAPは、クラウド型ERPサービス「SAP Business ByDesign」におけるビジネスで協業する。
海外展開に早期から取り組んできた日本の製造業にとって「グローバル化」は長年取り組んできた課題である。しかし「今求められているグローバル化は過去のものとは異なる」と、タタコンサルタンシーサービシズでエンジニアリング&インダストリアルサービス事業部門副社長兼グローバルヘッドを務めるレグー・アヤスワミー氏は指摘する。
誰でも自分の求めるモノを簡単に作れたら……。デジタルファブリケーションの進展により、モノのデータを共有する動きは広がっているが、ノウハウの共有はまだまだ進んでいない。その「組み立て」の問題解決を目指すfavnaviプロジェクトが、ワークショップを開催した。
JEITAは2014年の電子情報技術産業の世界生産見通しを発表。電子情報産業の日系企業の世界生産見込みは2013年比3%増の38.8兆円の見通しとなり、国内生産額の見通しも3年連続のマイナスから2014年は回復する見通しを示した。
日立製作所 交通システム社は、鉄道車両のグローバル開発の統合プラットフォームとして「PTC Windchill」をベースとするPLMソリューションを採用したことを発表した。同社は英国都市間高速鉄道計画の鉄道車両を受注し、英国で鉄道車両を生産することを明らかにしている。
ソーラーフロンティアは、150MWの公称生産能力を持つCIS薄膜太陽電池工場「(仮称)東北工場」を建設する。同工場は、ソーラーフロンティアが宮崎県に有する3つの工場に続く4番目の生産拠点で、世界トップクラスのコスト競争力を発揮できる高効率工場を目指すという。
B-EN-Gは、海外拠点向けのERPパッケージ「MCFrame CS Start-Up Edition」を発売する。海外拠点の早期立ち上げをシステム面からサポートする。
生産管理システムを導入せず「Excelのバケツリレー」を続けていた新日鉄住金化学。なぜそこから脱皮しなければいけなかったのか。そこには2020年の「企業としてあるべき姿」があった。
プリント配線板を生産していた田中貴金属工業鶴岡工場は2012年10月、沖電気工業の買収によりOKI田中サーキットへと生まれ変わった。同工場は高い技術力を誇り航空・宇宙、防衛関連での実績がある一方で多品種少量生産型のビジネスモデル転換に悩んでいた。しかし、買収後1年でその状況は抜本的に変わった。その舞台裏には何があったのだろうか。OKI田中サーキット 代表取締役社長 野末正仁氏に話を聞いた。
アップルが“米国回帰”の傾向を強めている。「Mac Pro」の米国内生産の発表に続いて、アリゾナ州に新たな工場を建設することを明らかにした。
アップルは、年内に発売するPC新製品「Mac Pro」を米国内で生産することを明らかにした。米国では製造業の国内回帰の動きが活発化しており、アップルの動きはそれに拍車を掛けるものと見られている。
ヤマハ発動機は、生産管理などの基幹システムの基盤を2014年1月からクラウドサービスに移行することを発表した。同基盤はNTT Comが提供する。
モノを作るには、まずモノを運ばなければならない。その「運ぶ」を支えるのが物流企業だ。東京国際航空宇宙産業展2013で出展された注目のロジスティクスソリューションについて紹介する。
シャープは、UAEのドバイでイチゴ植物工場の実証実験を開始した。シャープの持つLED照明やプラズマクラスター技術、光制御技術などを用い、2015年までに「植物工場」の事業化を検証する。
製造業の復活は日本経済の復活に不可欠な要素である。経済成長をもたらしGDPを押し上げる効果が高い他、雇用の増加も期待できるからだ。アベノミクスの勢いに乗り、製造業が真の復活を遂げるには、どのような課題をクリアしていくべきか。「2013年版ものづくり白書」から、日本の製造業が抱える課題を明らかにする。
GLOBALFOUNDRIESが米国ニューヨーク州にファブを建設する許可を得た。同社とアップルは、プロセッサの製造の請け負いについて交渉を進めているともうわさされている。
株価の乱高下など、景況は不透明な状況が続くが、安倍政権発足以降、企業活動は活発さが増してきた。活性化の動きは新たな設備投資につながっているのだろうか。2013年6月の工場投資に関する発表を振り返ってみた。
同じ民族ルーツを持つ国、インドネシアとマレーシア。両国間には宗教や言語など多くの共通事項があるが、人口規模や時価総額上位企業など異なる点も見られる。チャイナプラスワン戦略における両国の「チャンスとリスク」とは?
海外に拠点を作ることなく、地域(国内)拠点だけで国際的にビジネス展開する埼玉県の中小企業3社から学べることは?
安価な生産力に加えて国内経済の成長も確かなタイ。チャイナ・プラスワン戦略の要として注目を浴びている。しかし、2013年に入って労働集約型製造業からの脱皮が明らかになるなど変化の兆しが見えてきた。
巨大な市場や成長性を見込んで中国に進出したものの、中国特有のリスクに悩まされる日本企業。そこで、中国に軸足を残したまま、周辺諸国にも足を伸ばす「チャイナ・プラスワン戦略」が魅力的に見えてくる。では、どの国を選ぶのか。
GDP急成長の勢いは本物? ベトナムの生産拠点としての可能性、「賢いベトナム人」の労働者気質やインフラの状況を知ろう。
「Foxconn」のブランド名とともに、「iPad」などを製造していることでも知られる台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)。“Apple製品を、より安く製造する”という重圧を受けている同社は、安い労働力を求めてインドネシアに目を向けている。
富士ゼロックスがベトナムに生産拠点設立する。海外生産拠点の拡大を期に、生産工程の効率化も推進していくという。
急成長してきた中国の製造業にも、さすがに陰りが見えてきたのだろうか。2012年第2四半期における中国経済の成長率は、2009年以降最も低い値となる7.6%だった。
glovia G2の新版が登場。複数拠点での製造やミックス生産などにも柔軟に対応、レポート機能やアラートにより海外拠点でも質の高い生産計画を構築できるとしている。
たった8人で始めた企業が、5年後に世界トップ5の企業になろうとしている。成長著しい中国メーカーに聞いた。
「売る予定がない製品の在庫計画指示書がきっかけデシタ……」。組織、会議、仕組みを変えて復活したPさんの会社はこんなに革新的な業務プロセスを動かしていた! 危機から復活した要因は「普通の活動」ができたことにあったようだ。
中堅向け生産管理システム「R-PiCS」に新バージョンが登場。中国やタイなど、日本の製造業の主な進出先の保税ルールに準拠した管理機能が標準実装される。
グローバル体制の実現と高利益率を目指した日産のインド工場立ち上げは一筋縄ではいかなかったようだ。中国とも東南アジアとも違うインドでIE専門家が見たものとは?
ルネサス エレクトロニクスがグローバル調達を強化。全体最適に向けた調達専門のチームを2012年4月1日から立ち上げる。
グローバルでの商取引では避けて通れない関税手続きや各国・地域の規制情報との照合作業を自動化する製品がOracle E-Business Suiteに加わった。懸念取引先情報や部品表データとひも付けて輸出入管理を効率化する。
2010年ごろから盛んになった中国国内の労働争議。良好な労務管理が評価される矢崎総業も例外ではなかった。同社がストライキから学んだこととは?
日産は2012年1月から広州・花都で製造ロボットを導入して自動化率を高めた第2工場を稼働させる。中国市場で負け組に入りつつあるトヨタも同じ1月から現地生産・調達の推進や新興市場マーケティングに向けた組織改編を行う。グローバル開発・製造に向けた自動車メーカーの動きを読む。
三菱電機が台湾系のFA機器メーカーと共同で中国国内に新会社を設立する。拡大する新興国市場に向けて現地生産・販売の体制を強化するという。
震災を機にグローバル化への対応を急ぐ日本の製造業各社。次世代に向けて各社はどのような構想を持っているのだろうか。その中でIT技術はどう活用されるだろうか。「IBM インダストリアル・フォーラム京都2011」で聴講した内容からそのヒントを探る。
熱帯気候特有の自然災害リスクを持つタイの拠点。エルモではBCPを兼ねたクラウド型生産管理システム導入で情報の可視化を促進する。
中国でドイツの高級車メーカーが多大な利益を稼ぎ出している。世界最大の高級ブランド市場に成長しつつある中国で、実は日本車が売れなくなってきているようだ。その理由を探る。
本格的なグローバル化の波が押し寄せつつあるいま、日本の製造業界はあらたな課題に直面している。変化に対応し、企業力を高めるために、何を把握すればよいかを識者に聞いた。