日産自動車は、インドネシアで2番目となる生産拠点を開設した。総投資額は330億円で、生産開始当初は「ダットサン」を生産する。新工場稼働により日産自動車のインドネシアでの生産能力は10万台から25万台に拡大する。
日産自動車は2014年5月8日、インドネシアに新工場を開設した。総投資額は330億円で、新工場の稼働により、日産自動車のインドネシアでの年間生産能力は従来の10万台から25万台へと拡大する見込みだ。
新設したのは、インドネシアで2つ目となるプルワカルタ第2工場。6万m2の敷地を持ち、車体、塗装、組立のラインを持つ。従業員数は最大3000人の予定。生産開始当初は、インドネシア向けのダットサン車両を生産する予定だ。
また、同社では合わせてインドネシア政府による、低価格グリーンカー(LCGC)プログラムの認可を取得したことも発表している。LCGCプログラムは、インドネシア政府による政策で、エンジン排気量1200cc以下で燃費が20km/L以上の車両に対して、奢侈税が免除されるもの。ディーゼルやセミディーゼルエンジン車も対象となる。同プログラムの認可を受けたことで、日産自動車ではLCGC市場での販売拡大を進める狙いだ。
日産自動車では、2014年にインドネシアで9万台以上を販売することを目標としており、目標達成に向け、販売店舗数を現在の100店舗から2014年中に130店舗へ増やす計画を示している。
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