フジクラは、フュージョンエネルギー開発の進展に伴い需要拡大が見込まれる高温超電導線材の増産に向け、56億円の設備投資を決定したと発表した。
フジクラは2026年2月9日、高温超電導線材の増産に向け、56億円の設備投資を決定したと発表した。高温超電導線材は、加速するフュージョン(核融合)エネルギー炉の開発に伴って需要が見込まれており、同社はその生産能力を世界トップクラスへと引き上げる考えだ。
同社の高温超電導線材は、高温でも超電導状態を維持して強い磁場を生成できる。発電時にCO2を排出しないフュージョンエネルギー炉において、約1億度のプラズマを閉じ込めて制御するのに必要な超電導マグネットの素材として用いられる。
カーボンニュートラル社会に向け、フュージョンエネルギー炉の開発が加速しており、高温超電導線材は中長期的な需要拡大が予想されている。同社は、2024年度に約60億円の投資を実行し、2027年度の高温超電導線材の生産能力を従来の約3〜4倍になるよう工場を拡張している。今回の追加投資により、生産能力はさらに約2倍に拡大する予定だ。
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