信越化学が米国で塩ビ原料の生産力を増強、投資金額は5300億円工場ニュース

信越化学工業の米国子会社であるシンテックは、米国のルイジアナ州プラケマインに所有する工業用地で、塩化ビニール樹脂を原料から一貫生産する能力をさらに強化する。

» 2026年03月10日 06時15分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 信越化学工業の米国子会社であるシンテックは2026年3月5日、米国のルイジアナ州プラケマインに所有する工業用地で、塩化ビニール樹脂(塩ビ)の原料から一貫生産する能力を、さらに強化する投資を実施すると発表した。

2030年末までの完成を予定

 今回の投資では、塩ビの主原料となるエチレンを生産する第2工場と電解/塩化ビニールモノマーの第4工場を新設する。この投資は、塩ビの主原料を効率的かつ安定的に調達し、国内外の塩ビ市場での地位をさらに強化する信越化学工業の方針に基づき行われる。シンテックはこの取り組みを推進する一方で、塩ビ市場の動向を注視する。

 今回の投資により増強される生産能力は、エチレンは年間62万5000トン(t)で、塩化ビニールモノマーは年間50万t、苛性ソーダは年間31万tとなる。投資金額は34億ドルを見込み、2030年末までの完成を予定している。

 塩ビは、インフラの整備に貢献するとともに、環境への負荷が少ない樹脂だ。そのため、今後5年間における国内外の塩ビ需要は、毎年平均で75万tを超える拡大が見込まれている。苛性ソーダは、日常生活で幅広い用途に使われる他、蓄電池や重要鉱物の生産などの分野でも利用され、今後5年間における国内外の需要は毎年平均で130万tを超える拡大が見込まれている。

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