信越化学工業は、中国の浙江省に新会社を設立し、シリコン製品の新工場を建設する。中国国内のさらなる需要拡大を見据え、シリコン製品の生産能力の増強と生産品目の拡大を図る。
信越化学工業は2024年5月15日、中国の浙江省に新会社を設立し、シリコン製品の新工場を建設すると発表した。投資金額は、事業用地の取得も含めると約21億円の見込みで、2026年2月の完成を目指す。
同社は2002年、浙江省に浙江信越を設立し、2003年からシリコン製品の生産を開始。これまで顧客や市場の要望、需要の拡大に対応し、順調に生産を続けてきたが、中国国内のさらなる需要拡大を見据え、生産能力の増強と生産品目の拡大、工場の建物、設備の更新について検討を重ねてきた。
そして今回、同じ浙江省内に用地を取得し、新工場を建設する決定をした。これまで浙江信越の現工場が担ってきた生産機能は、新工場に移転する。
新工場は、上海から約85Km離れた浙江省の平湖市にある独山港経済開発区に建設。用地面積は4万m2(将来拡張予定地2万m2を含む)で、敷地面積は現工場の2倍となる。新工場では、既存の汎用シリコンエマルジョン製品のほか、機能性のシリコーンエマルジョンや環境配慮型シリコン製品などの高機能品を生産する計画だ。
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