三菱自動車は、フォードが所有するフィリピンの工場跡地を取得し、2015年1月から同工場での生産を開始することを発表した。フィリピンでの生産能力は年間3万台から5万台に増やす狙いだ。
三菱自動車は2014年3月31日、米国Ford Motor(フォード)のフィリピン子会社が所有する工場跡地(ラグーナ州ラグーナ市)を取得したことを発表した。フィリピンの生産・販売子会社であるミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(以下、MMPC、現本社:リサール州カインタ市)が、取得工場に本社および工場機能を移転した上、2015年1月から生産を開始する。
現在フィリピン工場では、ランサーEX、アドベンチャー、L300などを生産している。移転により工場の敷地面積は、現在の18.3ヘクタールから21.4ヘクタールに増える。生産能力も拡充し、年間3万台から5万台へと増やす計画だ。
MMPCは、フィリピンの自動車生産会社として初めて累計生産50万台を達成するなど、フィリピンの自動車産業の成長に寄与してきた。今回の生産体制の増強により、今後も市場拡大が見込まれるフィリピンにおいて、成長を持続させる狙いだ。
三菱自動車では、2017年3月期(2016年度)までの中期経営計画「ニューステージ 2016」において、「アセアン地域の生産体制強化」を柱の1つと掲げており、フィリピンにおける生産体制の強化もその一環の動きだという。
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