富士電機は、東南アジアなどのグローバル市場向けに小型かつ軽量化したモールド変圧器を発売した。巻線の構造や配置といった絶縁構造を最適化することで、従来品と比べて設置面積を約17%、質量を約13%低減した。
富士電機は2026年4月22日、東南アジアをはじめとするグローバル市場向けに、小型かつ軽量化したモールド変圧器を発売したと発表した。再生可能エネルギーの拡大やデータセンター建設に伴い需要が高まる受変電機器市場において、設置スペースの削減と価格競争力の向上を図る。
新製品では、電磁誘導により電圧変換を行う鉄心や一次、二次巻線の配置を見直し、耐電圧性能を維持したまま部品間の絶縁距離の大幅な縮小に成功した結果、従来品と比べて設置面積を約17%、質量を約13%低減した。主な仕様は、定格容量が1000〜3150kVA、周波数が50Hz。一次電圧は22kV、二次電圧は400Vとなっている。
また、従来は絶縁距離を保つために必要だったスペーサーを不要としたことで、小型かつ軽量化を達成。これにより、限られた設置スペースへの対応が可能になるとともに、部材削減によるコスト低減にも寄与する。
モールド変圧器は、内部の鉄心に巻かれた電線を難燃性の樹脂で覆うことで絶縁性と防災性を確保した機器だ。絶縁油を使用する油入変圧器と比較して火災リスクが低いため、データセンターや半導体工場、ビルなどの屋内に多く設置されている。海外のビルや中規模工場では受電する一次電圧が22kVと高く、日本国内向けの一般的な6.6kV仕様と比較して大型化しやすい課題があった。
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