見本画像と作業前画像でAIがロボット動作生成、ジグザグやうずまき充てんもFOOMA JAPAN 2026

安川電機は「FOOMA JAPAN 2026」において、AI(人工知能)を活用したケチャップ充てんデモを披露した。

» 2026年06月03日 07時15分 公開
[長沢正博MONOist]

 安川電機は食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2026」(2026年6月2〜5日、東京ビッグサイト)において、AI(人工知能)を活用したケチャップ充てんデモを披露した。

会場で披露したデモンストレーション[クリックで再生]

 生活スタイルの変化や食料品の価格上昇などを背景に、調理済みの食品を買い、自宅などで食べる中食市場が広がっている。少人数世帯では、自宅で調理する内食よりも無駄がないとも見られるケースもある。一方で、食品製造現場は慢性的な人手不足が続いている。

 安川電機が会場で披露したのは、ハンバーグへのケチャップ充てんデモだ。ハンバーグを模したワークをコンベヤーに流し、上部のビジョンカメラで捉えた画像からハンバーグの位置を認識し、コンベヤーのエンコーダー情報と連携してワークに追従する充てん機を搭載した10kg可搬の「MOTOMAN NEXT-NEX10」が追従しながらハンバーグにケチャップに似たゼリー状の物体をうずを巻くように充てんする。ハンバーグの位置を変えても、正確に位置を捉えていた。

追従してハンバーグの上にケチャップを充てん[クリックで拡大]

 この動作はティーチングレスで構築した。

 ケチャップを充てんした見本画像と、作業前画像をロボットコントローラーに登録し、ロボット動作生成ボタンを押すと、2枚の画像の差分からAIが最適なロボットの経路を生成する。

 ケチャップの充てん方法に関しても、今回のデモではうず巻きやジグザグなど登録されたパターンの中から選択可能だ。「本社から送られてきた見本画像を基に、製造現場の人が簡単にロボットの動作パターンを作れる様子をイメージした」(安川電機の説明員)。

見本画像と作業前画像だけでロボットの経路を生成デモではうず巻きやジグザグなどのケチャップの充てんパターンを用意 見本画像と作業前画像だけでロボットの経路を生成/デモではうず巻きやジグザグなどのケチャップの充てんパターンを用意[クリックで拡大]出所:安川電機
簡単な操作でロボット動作を作成した 簡単な操作でロボット動作を作成した[クリックで拡大]

 ライフサイエンスや医薬品市場向けに、クリーンルームへの対応や清掃性を向上させた衛生環境向けロボット「MOTOMAN-HD7」を展示した。HD7は「MOTOMAN-HD8」と併せて2026年6月1日に発売された新製品。HD7は可搬重量7kgで最大リーチは927mm、HD8は可搬重量8kgで最大リーチは727mmとなっている。HD7はISO 14644-1に基づくクリーンルームクラス5に、HD8は同クラス4に対応している。いずれも保護等級は全軸IP69に対応している。H2O2(過酸化水素水)による洗浄が可能など、耐薬品性も備えている。

新製品の「MOTOMAN-HD7」 新製品の「MOTOMAN-HD7」[クリックで拡大]

 その他、可搬質量35kg、最大リーチ2030mmの協働ロボット「MOTOMAN-HC35」などを展示した。

可搬質量35kg、最大リーチ2030mmの協働ロボット「MOTOMAN-HC35」 可搬質量35kg、最大リーチ2030mmの協働ロボット「MOTOMAN-HC35」[クリックで拡大]

⇒その他の「産業用ロボット」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR