三菱電機が知的財産活用を拡大、金属腐食センサー技術のライセンス供与製造マネジメントニュース

三菱電機は、独自の金属腐食センサー技術に関するライセンス供与契約をKOAと締結した。知的財産の社外活用を強化し、同技術の利用範囲を他社製品へと拡大することで、産業機器などの安定稼働に貢献する。

» 2026年08月03日 13時00分 公開
[MONOist]

 三菱電機は2026年7月15日、産業機器などの安定稼働に貢献するため、同社が開発した腐食検知に用いる金属腐食センサー技術に関するライセンス供与契約をKOAと締結したと発表した。また同日、KOAは同技術を組み込んだ硫化反応チップ「SK73」シリーズの一般販売を開始した。

左:三菱電機の金属腐食センサー技術の実装例、右:同技術を用いたKOAの硫化反応チップ「SK73」シリーズ 左:三菱電機の金属腐食センサー技術の実装例、右:同技術を用いたKOAの硫化反応チップ「SK73」シリーズ[クリックで拡大] 出所:三菱電機

 同技術は、三菱電機が2019年に開発し、インバーターをはじめとする自社製産業機器の腐食検知に用いてきたもので、国内外の自動車や産業機器、精密機械、通信機器など幅広い業界から一般販売を求める声が多く寄せられていた。

 今回のライセンス供与によって、同技術の活用範囲を三菱電機以外の製品にも拡大する。腐食が原因で発生する突発的な故障を抑えて、計画的な保守に活用できるため、各種産業機器の長寿命化や信頼性向上に寄与する。

 三菱電機は、知的財産を長期的に重要な経営資源として捉えており、事業戦略や研究開発戦略と連携した知的財産活動を展開している。2021年10月からは、知的財産を起点として社内外の連携を促す「Open Technology Bank」を通じて技術資産を公開し、パートナー企業との共創活動を推進してきた。今回の取り組みもその一環であり、今後も知的財産の活用強化と共創活動を通じて新しい価値を創出し、社会課題の解決に貢献する。

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