いまさら聞ける、産業用イーサネットケーブル&コネクターの基礎知識産業オープンネット展2026(1/2 ページ)

本稿では、「産業オープンネット展2026」の特別企画として行われた「産業用イーサネット・ケーブルとコネクタの選び方と使い方」に関連した、日本テレガートナー 代表取締役 柴田亨氏によるセミナーの模様を抜粋して紹介する。

» 2026年09月24日 07時00分 公開
[長沢正博MONOist]

この記事の3行ガイダンス

  • 工場内の配線はオフィス環境とは異なる性能が求められる
  • ケーブルやコネクターは通信即などに応じてカテゴリー分け
  • 設置環境の過酷さを表すMICE規格→適切な選択が大事

 産業オープンネット展準備委員会は「産業オープンネット展2026」(2026年9月11日、東京都立産業貿易センター 浜松町館)の特別企画として「産業用イーサネット・ケーブルとコネクタの選び方と使い方」を行い、製造現場で使われるイーサネットケーブルとコネクターの種類や構造、適切な選び方などを解説した。本稿では、日本テレガートナー 代表取締役 柴田亨氏による特別企画セミナーの模様を抜粋して紹介する。

会場では行われた特別企画の展示 会場では行われた特別企画の展示[クリックで拡大]

産業用のケーブル、コネクターに求められる性能

 工場内の配線に使われる産業用ネットワークは、一般のオフィス環境のネットワークとは異なる性能が求められる。

 防塵(じん)防水、防油、より広い使用温度範囲や耐屈曲性などの他、インバータやモーター、溶接機、高出力機器などが稼働している現場ではそれらの機器から発せられるノイズによる電磁干渉への耐性も必要だ。

 さらに生産設備は通信機器も含めて長期間使用されるため、ネットワークにも厳しい設置環境での長寿命が要求される。またネットワークの高速性よりもリアルタイム性が重視される。

 そのため、振動や曲げ、圧迫などの機械的ストレス、温度変化や湿気の侵入、化学物質への暴露に強いケーブル、コネクターでなければならない。そこで、防塵防水性能を示す保護等級IP67やIP68などのコネクターの使用が推奨されるケースが多いという。

ケーブル、コネクターの選定時に考慮すべき要件 ケーブル、コネクターの選定時に考慮すべき要件[クリックで拡大]出所:産業オープンネット展準備委員会

イーサネットケーブルの通信速度とカテゴリー

 伝送速度に関しても、産業用イーサネットはCat 5eレベルのケーブルの使用を推奨しており、より速い伝送速度の場合は、Cat 6Aケーブルや光ファイバーケーブルなど、より高性能な仕様のケーブルで伝送速度を確保する場合がある。電磁干渉や無線周波数干渉(RFI)の影響を抑えるためには、適切なシールドを備えたイーサネットケーブルを選択する必要がある。

 イーサネットケーブルおよびコネクターは最大通信速度や伝送帯域に基づいて規格化され、カテゴリー分けされている。カテゴリーの数字が上がるにつれて、通信速度は速くなる。それぞれ伝送帯域が設定されており、この伝送帯域を確保することでカテゴリーの通信速度を実現できる。

イーサネットケーブル、コネクターのカテゴリー イーサネットケーブル、コネクターのカテゴリー[クリックで拡大]出所:産業オープンネット展準備委員会
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