アイ・エル・シーは「産業オープンネット展2026」において、設備監視用ソリューションや組み込みソフトウェアPLCを紹介した。
アイ・エル・シーは「産業オープンネット展2026」(2026年9月11日、東京都立産業貿易センター 浜松町館)において、設備監視用のカメラソリューションや組み込みソフトウェアPLCを紹介した。
今回展示した設備監視用ソリューションは、i-PRO製のAI(人工知能)カメラにアイ・エル・シーのソフトウェアアプリ「Connected PLC」をインストールすることで、既存のPLCのプログラムを変更せずに、ドライブレコーダーのようにPLCのアラームと同期した現場の映像記録が可能になるソリューションだ。
チョコ停発生前後の映像を記録することで原因の特定に活用したり、製造ラインで危険を検知した前後の映像を残して現場改善の材料にしたりすることができる。簡単に設置できるため、新規設備の立ち上げ時や、現場で問題や異常が発生した時だけ取り付けて、ピンポイントで状況を録画し、確認することも可能だ。
従来、ドライブレコーダーのようにPLCとカメラを連携させるには、上位機種のPLCや専用コントローラー、PLCのプログラムの書き換えやそれに伴う再検証などが必要でコストや工数がかかっていた。今回はAIカメラ側に通信機能などを組み込んでいるため、プログラムを変更せずにPLCとLANケーブルで接続するだけですぐに利用できる。三菱電機やキーエンス、オムロンなどの主要PLCメーカーに対応している。
i-PROでは今後、生産設備向けの小型カメラの投入も予定しているという。
同社の組み込みソフトウェアPLC「INTALOGIC5」とAIエージェントによるリアルタイム連携デモも披露した。AIに質問を投げかけると、PC内のMCP(Model Context Protocol)サーバを経由してPLC内部のアドレス情報などを読み取り、現在の動作状態を解析して即座に回答する。値の変更やRUN/STOP動作も可能だ。
INTALOGIC5は、制御開発ツール「INTALOGIC5 Editor」と制御ランタイム「INTALOGIC5 Run」で構成されている。マイコンからPCまでさまざまな環境で動作可能だ。国際規格IEC 61131-3に準拠しており、LD、FBD、ST言語に対応している。また、ラダープログラムをバイナリへ変換せず、テキスト形式のまま保存しているため、AIエージェントが瞬時に読み込んで解読したり、書き換えたりすることが可能になっている。
「デモでは、AIエージェントが設備の状況に応じて収集する情報を自律的に変更していく世界を描いている。異常発生時にAIがエラー原因を解析し、トラブル特定に必要なトレースの設定を自動で行ったり、異常時のレジスタ情報を保存したりするなど、これまで人が手動で行っていた保全、調査作業の自動化が可能になる」(アイ・エル・シーの説明員)
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