ヤマハ発動機は、生産管理などの基幹システムの基盤を2014年1月からクラウドサービスに移行することを発表した。同基盤はNTT Comが提供する。
ヤマハ発動機は2014年1月から、現在日本で所有している生産管理などの基幹システムの基盤をクラウドサービス化することを明らかにした。また2018年までには日本で所有している全システムをクラウドに移行するとともに、世界各地域で運用するICTシステムについてもクラウド化する計画だという。クラウドサービス基盤は、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)がグローバルに展開するクラウドサービス「Biz ホスティング Enterprise Cloud」と国際ネットワークサービス「Arcstar Universal One」を活用する。
『製造業のクラウド活用』を訴える関連記事: | |
---|---|
⇒ | 飛行機を作るには何が必要? なぜクラウドなのか |
⇒ | クラウド活用から始まる「自動車とIT」の蜜月 |
⇒ | 農業の高収益を支えるのは何か、宮城県での取り組み |
⇒ | JSRがグループ全体の基幹業務をSAPクラウドに移行 |
⇒ | 栗本鐵工所、保守サービスに富士通のM2Mクラウドを採用 |
ヤマハ発動機は、世界30カ国に140社のグループ会社を持ち、海外売上高は約90%に達している。一方で、国ごとに設計・運用されている現在のICT環境は、セキュリティ面での問題がある他、ICTコストとしても無駄が多い状況だった。これらの状況を改善するため同社では全システムのクラウド移管を決定。まず基幹システムのクラウド移行を行う。
同社の基幹システムはサーバ台数700台規模で構成され、生産・調達管理システム、製品開発システムや人事・財務などコーポレート系などのシステム群を含んでいる。これらを、冗長性の整ったデータセンター内にあるNTT Comのクラウド基盤「Biz ホスティング Enterprise Cloud」へ移行することで、コストを抑えるともに、事業継続性を向上させる。
独立系中堅・中小企業の海外展開が進んでいます。「海外生産」コーナーでは、東アジア、ASEANを中心に、市場動向や商習慣、政治、風習などを、現地レポートで紹介しています。併せてご覧ください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.