ニデックは、電気モーターの高品質な開発、供給体制を構築するため、シーメンスのSaaS型PLM「Teamcenter X」を導入した。トレーサビリティーや構成管理を強化し、品質管理システムの高度化と業務最適化を目指す。
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは2025年7月31日、ニデックがSaaS(Software as a Service)型製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューション「Teamcenter X」を導入したことを発表した。電動モビリティ分野での製品品質と開発効率の強化を図るとともに、構成管理やトレーサビリティーの向上によって開発から生産までのプロセス連携を促進する。
ニデックは、シーメンスの「Siemens Xcelerator」ポートフォリオの中核製品であるTeamcenter Xを通じて、PLMとQMS(品質管理システム)を統合に取り組む。特に、トレーサビリティーと構成管理に注力しながら、APQP(先行製品品質計画)やFMEA(故障モード影響解析)などの品質計画手法を一貫したデジタルシステムとして取り入れる。MES(製造実行システム)やERPとのデータ連携も視野に入れ、全社的なデジタルスレッドの構築に取り組む。
同社はこの取り組みにより、QMS認証要件を満たす品質体制の確立と、製品開発、生産プロセスの可視化、データの一貫性の向上を目指す。
ニデックの専務執行役員である戒田理夫氏は「Teamcenter Xにより、業界実績に基づいたライフサイクルおよび品質管理基盤を構築し、モビリティと電動化の未来を支える製品イノベーションを実現していく」とコメントしている。
また、シーメンスジャパンのバイスプレジデント兼カントリーマネージャーである堀田邦彦氏は「ニデックがTeamcenter Xを採用し、デジタルトランスフォーメーション推進の一歩を踏み出したことを歓迎する」と述べ、両社の協業による業務最適化への期待を示した。
(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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