DXやAIの効果は72%が「実感なし」、一方で短納期化や業務負荷増は半数以上が実感製造マネジメントニュース

ストックマークは、製造業の開発現場における情報活用実態の調査結果を発表した。情報の見落としによる手戻りを63%が経験しており、平均9人日相当の工数ロスが生じている。

» 2026年01月05日 10時00分 公開
[MONOist]

 ストックマークは2025年12月9日、製造業の開発現場における情報活用実態の調査結果を発表した。調査は同年10月2〜6日、課長以下の現場層の製造業従事者445人を対象にオンラインアンケートで実施した。

 調査結果によると、直近2〜3年で納期や開発スピードが速くなったと51%が回答し、業務負荷が増加したとする回答も63%に達した。

キャプション 納期要求や開発負荷の変化[クリックで拡大] 出所:ストックマーク

 開発環境が厳しさを増す一方で、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)導入による業務効率化を実感している人は28%にとどまり、72%は実感がないとしている。

キャプション DXやAIの成果の実感[クリックで拡大] 出所:ストックマーク

 直近3カ月で情報の見落としが原因の手戻りを経験した割合は63%だった。手戻り1回当たりの損失については、作業時間が2〜3日以上かかるとの回答が53%、関わる人数が2〜3人以上との回答が56%を占めた。これらを平均すると、9人日相当の工数ロスが発生していると推計される。

キャプション 情報の見落としによる手戻り作業で発生する時間と必要人数[クリックで拡大] 出所:ストックマーク

 また、手戻りの発覚については、自身の見直しによるものは33%にとどまり、67%は自身の手を離れてから第三者の指摘によって発覚している。手戻りの原因となった情報の見落とし理由としては、「情報量が多すぎて把握しきれなかった」が23.4%で最多で、「部門間や関係者間の連携不足で共有されなかった」(19.9%)、「アクセスできなかった」(18.2%)がこれに続いた。情報自体が存在しなかったケースは11.9%であり、約75%は情報は存在するものの見つけられない情報過多や活用不全に起因していることが判明した。

キャプション 情報見通しの理由[クリックで拡大] 出所:ストックマーク

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