三菱電機は2026年3月5日に開設した同社グループ向けのDX人材育成拠点である「横浜イノベーションスタジオ」の完成披露会を開催し、同社の人材育成方針について説明した。
三菱電機は2026年3月5日、同日に開設した同社グループ向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)人材育成拠点である「横浜イノベーションスタジオ」の完成披露会を開催し、同社の人材育成方針について説明した。同社は同拠点を中心に組織のマインドセット変革を進め、2030年度に向けてDX人材を2万人に増やしていく。三菱電機 常務執行役 CHRO、広報担当の阿部恵成氏は「三菱電機として、人材/組織風土のありたい姿をしっかりと掲げており、その実現に向けてさまざまな施策を進めている。特に、組織風土やカルチャーについて、これらを変えていく、あるいはしっかり作り上げていくという部分は、人が手掛けなければならない」と述べる。
三菱電機では2025年度から「『イノベーティブカンパニー』への変革」という経営戦略を掲げている。同社では人的資本経営を同戦略の重要な位置付けとして積極的な投資を続けている。
同社はイノベーティブカンパニーに向けた取り組みとして、「ビジネスモデル変革」「デジタル基盤強化」「マインドセット変革」の3つを進めている。三菱電機 グローバル人財部 人財開発センター長 兼 DXイノベーションアカデミー長の西川孝典氏は「特にマインドセット変革に関しては非常に大きな取り組みである。現場でハードウェアを作り続けてきた人達は、DXやAI活用(人工知能)に取り組もうとしても、自分たちが経験してきていない分野に対してチャレンジすること自体に抵抗感があるような従業員が少なからずいると考えている。このような状況を打破してDXやAI活用を推進していくための仕掛けとして、自律的学びを通して挑戦する風土を作り、“DX人材を育成する場”として横浜イノベーションスタジオを活用していく」と語る。
横浜イノベーションスタジオは三菱電機が2025年4月に設立したDX人材育成機関である「DXイノベーションアカデミー」の学びの拠点として設立した。同社が目標として掲げている「2030年度までに2万人のDX人材の確保」に向けて人材育成を加速させていく。
また、同施設は、横浜市西区のオフィスビル「横浜アイマークプレイス」内に設置されている。横浜アイマークプレイス内には、三菱電機が開設した共創空間「Serendie Street Yokohama」もあり、この空間と連携した育成プログラムも横浜イノベーションスタジオでは実施していく。これにより、事業と育成が一体化した事業直結型の人材育成が可能になる。
加えて、早稲田大学をはじめとする大学や他の企業の人材と共に学べる機会を創出し、新しい知見を取り込むことができる「学びのオープンハブ」として同施設を運用していく方針だ。同施設内は座学やワークショップ、課題解決型の実践講座などさまざまな講義形式へ対応可能にするために可変式器具を取り入れている。
西川氏は「自律的に学ぶ環境を構築するために、日常空間から切り離すという和のテイストを基調とした空間にしている。オンラインとリアルをシームレスにつなげることができる空間設計を取り入れており、学ぶ人同士がお互いに刺激を与え合う/受け合う場所にしていく」と強調する。
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