OKIは、受信したメール内容を生成AIで解析し、緊急案件の兆候把握や対応タスクの自動抽出、優先度が高い案件を数値化して管理可能なシステム「AI Task Navigator」を開発したと発表した。同システムは2026年6月1日からEMS事業に関連する業務で実証実験を開始し、2027年4月に実用化を目指す。
OKIは2026年5月28日、受信したメール内容を生成AI(人工知能)で解析し、緊急案件の兆候把握や対応タスクの自動抽出、優先度が高い案件を数値化して管理可能なシステム「AI Task Navigator」を開発したと発表した。同システムは同年6月1日からEMS事業に関連する業務で実証実験を開始し、2027年4月に実用化を目指す。
今回のシステム開発を担当しているOKI EMS事業推進部 業務改革チームの向井陸氏は、OKIに入社後に配属になった生産現場の業務経験を生かしつつ、実用的なAI活用システムの構築に取り組んでいる。向井氏は「OKIのEMS事業では設計/生産を含めて製造を受託する『まるごとEMS』事業などを推進しており、顧客の数や案件の数が増加している。これに伴い、メールの数や対応時間も増加しており、重要案件が埋もれてしまうといったリスクにつながる可能性が高くなっている」と語る。
AI Task Navigatorは業務担当者の読解力や経験に依存していたメール対応について、AIを活用して可視化/構造化し、チームで共有できる。これにより、問い合わせ対応で課題になりやすい初動対応の遅れや確認漏れを防ぎ、顧客サービス向上と業務効率化を可能にする。なお、同システムによる判定結果は、問い合わせ対応の改善や優先順位判断の支援に活用するものであり、従業員評価などを目的とした利用は想定していない。
実際の処理フローについて、まず受信したメール本文をAIが自動解析し、問い合わせの要点や業務課題、具体的な対応リスク/切迫度を自動で抽出する。その後、重要度や期限の明示、再催促、苦情といった文面上の兆候を踏まえて対応優先度を数値化し、オープンソースのタスク管理システム「Redmine」に自動連携する。これにより、埋もれがちなメールの情報を実行可能なタスクとして管理可能にする。
向井氏は「メールの送信者に新システムのアドレスをCCに入れてもらい、システムに届いたメールはバッチ処理を行っている。これにより、社内で活用しているAIでメール内容を解析可能にし、タスク管理ツールで可視化できるようにしている。管理画面ではメール本文の要約や元メールの生データも閲覧でき、緊急案件は通知が届くため担当者が詳細をすぐに確認できる」と強調する。
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