MONOistはオンラインセミナー「できるところから始める製造業DX 2024 春」を開催し、132人の来場者にアンケートを回答いただいた。その一部を抜粋しリアルな課題感を紹介する。
MONOistでは2024年6月13日に「製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)」に関するオンラインセミナー「できるところから始める製造業DX 2024 春」を開催し、132人の来場者にアンケートを回答いただいた。その一部を抜粋しリアルな課題感を紹介する。
なお、アンケートの回答を取りまとめた詳細なレポートについては、電子ブックレットとしてダウンロード可能としている。回答者の業種や職種などの属性情報や、より詳しいコメントなどを把握したい方は、こちらをご利用いただきたい。
DXについて、業務改善やビジネス活用の進捗度について聞いたところ「活用が進み、大きな成果が出ている」とした回答が8.3%、「活用が進み、ある程度は成果が出ている」とした回答が26.5%となり、合計で34.8%が何らかの成果を得られているという結果となった。
一方で「活用は進んでいるが、成果は出ていない」とした回答も29.5%となっており、成果を実感できていない企業が、成果を得られている企業と同じくらいいることが分かる。
成果が出ていない理由として挙げられたフリーコメントとしては以下のようなものが挙がっていた。DXについてのビジョンや目的などの設定がないため、成果についての共通認識がない点や、ツールや手段の話で終始しビジネスや業務での成果にひも付けられていない点などが問題点とされている。
DXを進めていく上での課題を聞いた質問に対しては、「費用対効果を証明するのが難しい」(50%)、「システムの導入/運用に関する知見と人材の不足」(43.9%)、「関連するシステムの運用コスト」(42.4%)、「「関連するシステムの導入コスト」(40.9%)という4つが、他の項目に比べて大きな比率を占めた。
導入および運用に関するコストの問題、またそれに見合う成果をどう証明するのかという問題が大きな課題となっていることが分かる。さらに、これらを活用するためのDX人材の獲得や育成などについても大きな課題となっていることが見える。
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