TISは、JFEスチール東日本製鉄所の基幹システム刷新プロジェクトを支援した。約3400万STEPのレガシー言語を29カ月でJavaにリライトし、クラウド環境への移行とオープン化を完了した。
TISは2025年11月13日、JFEシステムズと協力し、JFEスチールの東日本製鉄所(京浜地区)の基幹システム刷新プロジェクトを支援したと発表した。
同プロジェクトでは、TISの「Xenlon〜神龍 モダナイゼーションサービス」を採用した。同サービスのリライトツール「Xenlon〜神龍 Migrator」を用いて、TIS、JFEスチール、JFEシステムズの3社で役割分担を明確化することで、PL/IやCOBOLなど約3400万STEPのレガシー言語を、当初計画より4カ月短い29カ月という短期間でJavaへ変換した。
JFEスチールでは、仙台製造所、知多製造所、西日本製鉄所(倉敷地区)で既にクラウド移行とオープン化を完了している。今回の京浜地区のシステム刷新により、全製鉄所、製造所の基幹システムの約7割がオープン環境となり、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた基盤整備がさらに進んだ。
モダナイゼーションに当たっては、2022年10月に完了した仙台製造所での共同プロジェクトの経験を参考にした。既存の業務ロジックを維持しつつ、新アーキテクチャに最適化することで、クラウド環境での安定稼働と将来の拡張性を両立している。
TISは今回の知見を生かし、JFEスチールのDXを継続的に支援する。また、自社のリライト技術とJFEスチールのシステム刷新ノウハウを、他社のレガシーシステムのモダナイゼーションにも展開し、脱レガシーと企業価値向上に貢献していく考えだ。
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