野村不動産とダイキン工業は、ビルの解体や改修時に発生する使用済み空調機を回収し、部品ごとに分解、再資源化する実証実験を開始した。手作業による精密な分別を行うことで資源循環を推進する。
野村不動産とダイキン工業は2026年5月11日、ビルの解体や空調更新工事に際して発生する既存の空調機を回収し、適切な分解と再資源化につなげる実証実験を開始したと発表した。廃棄物の資源化を推進し、サーキュラーエコノミーの実現を目的としている。現在、芝浦プロジェクトの建替工事を含む複数の物件において、使用済み空調機の回収と再資源化を進めている。
建設、不動産業界では資源消費量や廃棄物排出量が膨大であり、環境負荷の低減に向けた循環型の仕組み構築が課題となっている。従来、ビル解体時に取り外された空調機は産業廃棄物処理業者によって一括で破砕処理されており、鉄や非鉄といった大まかな区分でのリサイクルにとどまっていた。特に銅やアルミで構成される熱交換器などは細かい分別ができず、品質の低い製品へ再利用されるダウングレードリサイクルに限定されていた。
今回の実証では、使用済み空調機をダイキン工業のグループ会社であるダイキンサンライズ摂津にて引き取り、手作業による精密な分解と分別を実施する。各部品に応じた適切な処理会社に引き渡すことで、通常の重機による処理よりも純度の高い資源回収を可能にする。
大阪市内のオフィスビルで実施されたGHP室外機の回収事例では、ファンモーターのプラスチックや基板、オイル、水に至るまで再資源化を達成し、重量ベースで100%のリサイクル率を達成した。
野村不動産は今後、自社開発に伴う解体や改修工事において、ダイキン工業と協力しながら廃棄物削減と環境負荷低減に向けた検討を継続するとしている。
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