住友ゴム工業が国内工場にロックウェルのMESを導入:製造IT導入事例
住友ゴム工業は、白河工場にRockwell Automationの製造実行システムを導入し、2025年10月〜2026年3月に稼働すると発表した。経営層による迅速な意思決定により、工場運営の効率化や高度化を目指す。
住友ゴム工業は2024年12月11日、白河工場(福島県白河市)に、Rockwell Automationの製造実行システム「MES」を導入し、2025年10月〜2026年3月に稼働すると発表した。2026年末に効果を検証し、標準化したうえで国内外工場への展開を目指す。
タイヤ生産におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みとRockwell Automationの「MES」実装[クリックで拡大] 出所:住友ゴム工業
同社では、工場内の生産ラインや製造拠点間のデータを統合するために、2019年からIoT(モノのインターネット)プラットフォームの導入やアプリケーションの開発を行ってきた。
今回はその次のステップとしてMESを稼働させる。これにより、体系化されたデータ整理が進み、グローバルレベルでの品質や生産予測などの社内ノウハウが蓄積。知見として共有ができるようになる。
また、収集したデータは基幹業務システム(ERP)と連携し、グローバルでの各製造現場の状況を経営側で管理。経営層の迅速な意思決定により、工場運営の効率化や高度化を目指す。
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