アイ・オー・データ機器は、PLMやCRM基盤としてOCIを採用し、VMware環境100台以上を移行し、運用負荷とTCOを削減した。
日本オラクルは2025年8月12日、アイ・オー・データ機器が製品ライフサイクル管理(PLM)や顧客関係管理(CRM)などの社内業務アプリケーション基盤として「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用し、100を超えるVMware環境上の仮想マシンを「Oracle Cloud VMware Solution」に移行したと発表した。今回の移行により、従来比で運用負荷の大幅軽減と総所有コスト(TCO)60%削減が見込まれている。
アイ・オー・データ機器では、オンプレミスサーバの保守期限が迫っていることに加え、VMware環境や「Oracle Database」を含むサーバ群の管理、障害対応、脆弱性対策などの負担が重い課題を抱えていた。
そこで、既存のVMwareスキルを生かしつつアプリケーションや運用体制への影響を最小限に抑えられる点を評価し、OCIの採用を決定した。コスト競争力や「Oracle Base Database Service」との親和性、VMとデータベースの統合管理が可能な点も選定理由となった。移行は「Oracle Cloud Lift Services」によるフィジビリティスタディーやPoC(概念実証)支援を受け、段階的な移行方針と構成を策定した。2025年7月には外部データセンターで稼働していた100台超の仮想マシン移行を完了した。
OCI導入により、リソース制約下でのシステム設計やサーバ管理から解放され、システムモダナイゼーションとデータ利活用を加速する。今後は、クラウド上に「Oracle Database」を活用したデータ分析基盤を整備し、業務プロセスの可視化と最適化を推進するとしている。
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