配送状況の回答時間を6分の1に短縮、配送進捗管理システムを試験導入 : 製造IT導入事例
パナソニック コネクトは、ロジスティクス・ネットワークの関東配車センターに、配送進捗管理システム「ZetesChronos」を納入した。ウェブブラウザ上でのリアルタイムな車両位置把握と待機時間の可視化が可能となった。
パナソニック コネクトは2026年1月15日、ロジスティクス・ネットワークの関東配車センターに、配送進捗管理システム「ZetesChronos」30台分を試験導入したと発表した。今回の導入により、ウェブブラウザ上でのリアルタイムな車両位置把握と待機時間の可視化が可能となった。
配送進捗管理システム「ZetesChronos」の使用イメージ[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト
導入の効果として、配送状況の問い合わせ対応時間が大幅に改善された。従来はドライバーへの電話確認が必要で回答に30分以上を要していたが、導入後はリアルタイムなデータ確認により約5分での回答が可能になった。
また、従来は口頭報告だったトラックの待機時間を正確なデータとして把握できるようになった。30分以上の待機が発生した際には端末からアラートを通知する仕組みを構築し、データを根拠とした納品先との交渉も可能になった。さらに、待機時間のデータを分析することで、待機が多い拠点を考慮した配車計画の作成も検討中だ。
同システムは、パナソニック コネクト傘下のZetesが提供するもので、個品単位での配送状況の可視化もサポートする。2025年10月からは日本独自のオプションとして業務日報サービスも提供している。
ロジスティクス・ネットワークでは今後、検品機能や帳票の電子化も視野に入れ、同システムを活用した新たな進捗管理の仕組みを検討していく予定だ。
配送進捗管理システム「ZetesChronos」の使用イメージ[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト
≫「製造IT導入事例」のバックナンバー
ブルーヨンダーはようやく回収フェーズへ、パナソニックグループが描くSCMの勝算
パナソニックグループは「Panasonic Group IR Day 2025」を開催し、同グループが注力する「ソリューション領域」で成果を残している3つの事業の戦略について説明した。後編では、建物ライフタイムバリュー向上ソリューションを展開するパナソニック エレクトリックワークス社と、SCMソフトウェアを展開するパナソニック コネクトの戦略について説明する。
古い仕組みで勝てないのは当たり前、最新SCMで新風を起こす米国3PL企業の挑戦
設備もシステムも古く、変革が進まない――。日系企業では古い設備やシステムを使い続けることが美徳とされているが、米国では最初から“理想の業務”を前提に設計された物流企業が急成長を遂げている。創業わずか数年で全米10位に躍進したArcadia Cold Storage & Logisticsは、サプライチェーンを統合するデジタル基盤など最新技術を用いることで、業界の常識を破る急成長を遂げている。同社CIOに話を聞いた。
時は来た、パナソニック コネクトが国内物流ソリューション事業を本格展開へ
パナソニック コネクトが国内向け物流ソリューション事業の方針について説明。「現場から始める全体最適化」をコンセプトに、2024年4月に立ち上げたSCM事業センターを中核とする約700人の体制で、2030年度までに製造業や消費財、小売りを中心に50社の採用を目指す。
OKIが物流DXを「新たな収益の柱」へ 船井総研と組んだ新システムを公開
OKIは「第5回 スマート物流 EXPO」において、契約から請求まで一元管理する「共-Doロジ」を初公開した。船井総研サプライチェーンコンサルティングとの共同開発によるもの。2027年の本格展開を目指す。
物流の第4次産業革命「Logistics 4.0」とは何か
物流ビジネスへの注目が日増しに高まる中、新たなイノベーションによって、物流の第4次産業革命ともいえる「Logistics 4.0」が起きつつある。本連載では、Logistics 4.0の動向解説に加え、製造業などで生み出される新たな事業機会について紹介する。第1回は、Logistics 4.0までの物流におけるイノベーションの変遷を解説する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.