生成AIで設計開発の生産性を2030年までに2倍へ向上、ダイセルの業務変革で製造IT導入事例

アクセンチュアは、ダイセルのセイフティSBUにおいて生成AIを活用した業務変革プロジェクトを主導し、技術開発領域の生産性向上を支援している。既に生産性は1.3倍に向上しており、2030年までに2倍に高める計画だ。

» 2026年03月11日 10時00分 公開
[MONOist]

 アクセンチュアは2026年2月26日、ダイセルのセイフティSBU(Strategic Business Unit)において、製造業に特化した生成AI(人工知能)を活用した業務変革プロジェクトを推進し、技術開発領域の生産性向上と新規事業創出に向けた体制構築を支援したと発表した。研究開発人材の不足という社会課題に対し、AIを活用して解決を図る。

 ダイセルのセイフティSBUは、エアバッグ用インフレーターなどの自動車安全部品で高い世界シェアを持つ事業部門だ。アクセンチュアは同部門の技術開発センターにおいて設計開発領域への生成AI導入を行い、すでに生産性を1.3倍に向上させた。この成果により、新規事業に携わる社員比率は30%まで拡大している。

 2026年からはAI活用施策を本格的に始動し、2030年までに設計開発領域の生産性を2倍に引き上げる。これに伴うリソースシフトにより、新規事業に従事する社員比率を50%まで高める方針だ。具体的には、業務内容に応じて自律的にタスクを遂行する「AIエージェント」などの先端技術を導入し、社員がより高度な課題解決や価値創出に専念できる環境を整備する。

 また、国内外の設計事例やノウハウを横断的に活用できる情報基盤を構築し、グローバル全体での知見共有を可能にするオペレーティングモデルの整備も開始した。複数のAIがプロセス横断的に課題を解決する「エージェント間コラボレーション基盤」の構築も視野に入れ、国際競争力のさらなる向上と組織の持続的成長を目指す。

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