マレーシアにグループ初の海外アルミニウム鋳造拠点となる、アルミニウム鋳造工場が竣工した。新工場の建設により、ASEAN地域における鋳造から鍛造までの一貫生産体制が整備された。
昭和電工は2014年11月6日、建設を進めてきたマレーシアのアルミニウム鋳造工場が竣工したと発表した。新工場を建設したのは、同社の連結子会社である「ショウティック・マレーシア」(以下、STM)で、グループ初の海外のアルミニウム鋳造拠点となる。
同社では、独自の連続鋳造技術により、均一で緻密な組織を作り出す連続鋳造棒「ショウティック」と、これを素材とした強度・耐摩耗性・低熱膨張率などに優れたアルミニウム鍛造品をアルミニウム鋳鍛造事業(ショウティック事業)として展開している。
すでに製造拠点として、日本国内に鋳造・鍛造の一貫生産工場である喜多方事業所(福島県喜多方市)が、海外には鍛造工場であるシンガポールの「ショウティック・シンガポール(STS)」とポルトガルの「ショウティック・ヨーロッパ」がある。今回、STMが竣工したことで、ASEAN地域における鋳造から鍛造までの一貫生産体制が整備された。鋳造工程の2拠点化により、サプライチェーンの安定性も同時に確保した。
新工場は、月内には量産を開始する予定。同社では、地域内の自動車・自動車部品メーカーのニーズに迅速に対応していくとしている。
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