アラブ首長国連邦における大径溶接鋼管合弁事業に合意工場ニュース

JFE・MISI・SENAATは、エネルギー産業向けの大径溶接鋼管の製造・販売を行う合弁会社をUAEに設立することに合意した。高品質な鋼管を現地で生産・販売することで、同地域のエネルギー産業の需要に対応するという。

» 2015年03月29日 07時00分 公開
[MONOist]

 JFEスチール(以下、JFE)は2015年3月4日、伊藤忠丸紅鉄鋼(以下、MISI)およびアブダビ首長国のGeneral Holding Corporation PJSC/SENAAT(以下、SENAAT)と、エネルギー産業向けの大径溶接鋼管の製造・販売を行う合弁会社設立に合意したと発表した。2015年4月に設立し、2018年10月に生産を開始する予定。

 UAEを含む周辺6カ国で構成されるGCC諸国は、原油・天然ガスの採掘コスト競争力と埋蔵量で、世界トップクラスの地域となる。同地域では、今後も原油・天然ガスの開発・生産で輸送に必要とされる、パイプライン用の鋼管の安定的な需要が見込まれるという。

 今回3社は、UAEのアブダビ首長国に新会社を設立することを決定。JFEの高級大径溶接鋼管製造の技術力と、MISIの販売力、SENAATのアブダビにおけるプレゼンスを生かし、高品質な鋼管を現地で生産・販売することで、同地域のエネルギー産業の需要に対応するという。

 新会社への総投資額は約300百万米ドルで、SENAATが51%、JFEスチールが27%、MISIが22%出資する。主な製造品種は、原油・天然ガス輸送用のパイプライン用大径溶接鋼管で、生産能力は約24万t、従業員数は約370人になる予定だ。

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