AI/データセンターで複合マシンの受注拡大、第1四半期過去最高のアマダ製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

アマダは、2027年3月期第1四半期の決算を発表。AI関連投資やデータセンター需要の拡大を背景に、売上高、受注高が第1四半期として過去最高を更新した。

» 2026年08月07日 07時15分 公開
[長沢正博MONOist]

 アマダは2026年8月6日、オンラインで記者会見を開き、2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の決算について説明した。AI(人工知能)関連投資やデータセンター需要の拡大を背景に、売上高は第1四半期として過去最高を更新した。

売上高/受注が1Q過去最高を更新、大幅な増収増益

 2027年3月期第1四半期の売上高は、前年同期比29.7%増の1002億円、売上総利益は同27.6%増の420億円、営業利益は同84%増の74億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は101.2%増の54億円、受注高は同78%増の1668億円だった。売上高と受注高は、第1四半期として過去最高を大幅に更新した。

2027年3月期第1四半期の決算概要 2027年3月期第1四半期の決算概要[クリックで拡大]出所:アマダ

 中東情勢の緊迫化やエネルギー価格の上昇などによる先行き不透明感が継続したものの、世界的なAI関連投資、データセンター関連投資や国内外の自動化需要を捉えた他、2025年に買収した基板穴あけ機メーカーのビアメカニクスの業績上乗せが貢献した。

 営業利益に関しては、増収に伴う限界利益の増加や販売価格の値上げ、製造合理化、米国関税還付などの粗利率改善、為替の円安基調などが貢献して大幅な増益となった。半導体やデータセンター、AI関連の先行発注によって受注が急増した。

 地域別の売上高では、国内が前年同期比16.6%増の293億円、北米が同29.4%増の319億円、欧州が同13.0%増の181億円、アジア他は同83.0%増の207億円だった。

板金が全体けん引、2Qで業績見通しの上方修正も

 アマダが2027年3月期から導入しているビジネスユニット(BU)別の売上高を見ると、板金のシートメタルソリューションズBUは前年同期比19.5%増の635億円だった。特に北米でマシン(機械本体および周辺装置)が同39.6%増(為替影響除いた実質ベースで26.6%増)の168億円となってけん引した。

ビジネスユニット別、地域別の売上高 ビジネスユニット別、地域別の売上高[クリックで拡大]出所:アマダ

 微細溶接のジョイニングテクノロジーズBUは、前年同期比37.0%増の84億円だった。国内では、半導体製造装置やデータセンター関連向けが堅調だった他、米国でデータセンター関連、中国で電子部品などAI関連設備向け、インドでEV二輪市場の拡大に伴う周辺部品向けの設備投資が高水準で推移した。

 切削や研削のカッティングファブリケータ/グラインディングテクノロジーズBUは前年同期比1%減の98億円だった。北米や欧州で航空産業向け難削材対応の超硬ブレードが堅調だった他、半導体やデータセンター関連を中心とした国内の設備投資で研削盤が回復基調だった。一方、資材高騰や人手不足に伴う建設市場の停滞を受けて、切削マシンの売り上げが伸び悩んだ。

 2025年に買収したプレス機メーカーのエイチアンドエフなどプレスに関するアドバンスドフォーミングソリューションズBUは前年同期比35.0%増の103億円、ビアメカニクスのエレクトロニクスプロセスBUの売上高は77億円だったが、約15億円の営業損失となった。これは2025年に受注した利益率の低い案件の影響だという。

 アマダ 代表取締役社長執行役員の山梨貴昭氏は「ビアメカニクスは2025年秋から受注が旺盛になっている。足元ではデータセンター向けの先端パッケージ基板向けの需要が拡大しており、おそらく今後1、2年は高水準な受注環境が継続すると考えている。生産リードタイムは6カ月ほどかかるため、第2四半期の数値を見て、今期の業績見通しを(上方修正として)見直すかどうか判断したい」と語る。

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