トムソン・ロイターは、知財・特許動向を分析して世界で最も革新的な企業100社を選出する「Top 100 グローバル・イノベーター 2013」を発表した。日本企業はトヨタ自動車やソニー、パナソニック、キヤノンなど28社が選出されている。
情報サービス企業であるトムソン・ロイターは2013年10月7日、保有する特許データを基に知財・特許動向を分析し、世界で最も革新的な企業100社を選出する「Top 100 グローバル・イノベーター 2013」を発表した。100社中日本企業は28社を占め、国別では米国に次いで2位という結果となった。一方でアジア企業では韓国から3社、台湾から1社が入ったのみ。研究開発分野では日本が高い競争力を維持していることを示した。
同賞の開催は今回で3回目。選出基準は、「特許数」「成功率」「特許ポートフォリオの世界的な広がり」(過去3年間)と「引用における特許の影響力」(過去5年間)の4つで、選出された100社の研究開発の投資総額は2230億ドルに及ぶという。
選出された日本企業は28社で、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研など、自動車メーカー各社がランクインした他、電機関係も富士通、日立製作所、三菱電機、NEC、パナソニック、シャープ、ソニー、東芝など主要企業が名を連ねている。その他、キヤノン、富士フイルム、オリンパスなども入った。
また前年は選出されておらず、2013年に新たに入った企業としては、旭硝子、日本特殊陶業、NTT、オムロン、住友電気工業などがある。またギネス世界記録「特許取得数世界一」を取った山崎舜平氏が率いる半導体エネルギー研究所が2011年に続いて2度目の選出となった。
海外企業を見てみると、米国企業が45社で最も多く、フランス企業が12社、スイスが4社、ドイツと韓国が3社と続いている。経済面で躍進著しい中国からは1社も選ばれておらず、台湾からTSMCが選ばれただけだ。韓国からはサムスン電子とLGエレクトロニクス、LSISの3社が入っているが、ヒュンダイ(現代自動車)などは入らなかった。
今回の結果で、1位の米国、2位の日本、3位のフランスを合わせると全体の85%を占める形となる。ビジネス面では苦戦が目立つが、研究開発分野においては日本の存在感の高さが際立つ結果となっている。
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