パテント・リザルトが積層セラミックコンデンサー関連技術の特許総合力ランキングを公表。村田製作所が1位、Samsung Electro-Mechanicsが2位、太陽誘電が3位だった。
パテント・リザルトは2025年7月14日、積層セラミックコンデンサー関連技術において、世界での特許総合力を示す「グローバルスコア」ランキングを公表した。村田製作所が1位、Samsung Electro-Mechanics(サムスン電機)が2位、太陽誘電が3位だった。
同ランキングは、日本、米国、欧州、中国の主要4地域での特許注目度を示す「パテントスコア」を合算して算出したもので、特許の質と量を総合的に評価している。1位の村田製作所は、日本特許の寄与が大きく、小型かつ高耐圧の積層型セラミック電子部品、大容量かつ高信頼性の積層型セラミックコンデンサーなどの特許が高く評価された。
2位のSamsung Electro-Mechanicsは、米国と中国での特許評価が高く、低ESR(等価直列抵抗)化や耐割れ性に優れた積層セラミックコンデンサーの設計技術に関する特許の注目度が高い。3位の太陽誘電は日本、中国、米国で高評価を得ており、高精度なESR特性や内部と外部の電極の接続信頼性を向上する技術がポイントとなった。
4位以降にはTDKや住友金属鉱山、KEMET Electronics、京セラなどがランクインしている。同レポートは特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて集計したもので、詳細はパテント・リザルトが発行するランキングデータで提供する。価格は5万円(税別)となっている。
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