1005Mサイズで最大となる静電容量47μFの積層セラミックコンデンサー組み込み開発ニュース

村田製作所は、1005Mサイズで最大となる静電容量47μFの積層セラミックコンデンサーの量産を開始した。静電容量が同じ同社従来品と比べて実装面積が約60%削減し、同サイズ品と比べて静電容量が約2.1倍になった。

» 2025年07月23日 14時00分 公開
[MONOist]

 村田製作所は2025年7月10日、1005Mサイズ(1.0×0.5mm)で最大となる、静電容量47μFの積層セラミックコンデンサーの量産を開始したと発表した。

 同コンデンサーは、独自のセラミック素子と内部電極の薄層化技術により、同社従来品で同じ静電容量47μFの製品(1608Mサイズ)と比べて実装面積が約60%削減した。また、同じ1005Mサイズの製品(22μF)と比べて静電容量は約2.1倍になった。最大105℃の高温環境下でも使用できるため、IC近くに配置できる。

キャプション 1005Mサイズで静電容量47μFの積層セラミックコンデンサー[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 同コンデンサーは2種で、使用温度範囲−55〜+105℃、温度特性がX6S(EIA)の「GRM158C80E476ME01」と、使用温度範囲−55〜+85℃、温度特性がX5R(EIA)の「GRM158R60E476ME01」がある。静電容量の許容差はどちらも±20%だ。

 データセンターでは、AI(人工知能)サーバなど高性能IT機器の普及が急拡大している。これらの機器には多くの部品が搭載されるため、限られた回路基板内での効率的な部品配置が必要になる。さらにコンデンサーにおいては、小型化と大容量化に加え、回路基板やICの熱による高温環境下で使用できる高信頼性も求められている。

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