NVIDIAは「CES 2026」の開催に合わせて、フィジカルAI(人工知能)の代表的なアプリケーションである自動運転技術とヒューマノイド向けのオープンソースAIモデルを発表した。
NVIDIAは2026年1月5日(現地時間)、エレクトロニクスを中心とした最先端テクノロジーの展示会「CES 2026」(同月6〜9日、米国ネバダ州ラスベガス)の開催に合わせて、フィジカルAI(人工知能)の代表的なアプリケーションである自動運転技術とヒューマノイド向けのオープンソースAIモデルを発表した。自動運転技術向けでは新たに「NVIDIA Alpamayo」を、ヒューマノイド向けでは新バージョンとなる「NVIDIA Cosmos Reason 2」と「NVIDIA Isaac GR00T N1.6」をHugging FaceやGitHubで公開する。
自動運転技術向けのNVIDIA Alpamayoは「Alpamayo 1」と「AlpaSim」、フィジカルAIオープンデータセットの3つから構成されている。Alpamayo 1は、業界初の思考連鎖型のリーズニングVLA(視覚、言語、行動)モデルであり、カメラなどの映像データ入力から最適な走行ルート生成を行うとともに、リーズニングモデルとしてそれらの判断の背景にある論理を示す機能を備えている。パラメーター数は100億(10B)と軽量で、処理性能や消費電力が限られる車載コンピュータにも実装しやすい。
AlpaSimはオープンソースの自動運転シミュレーションフレームワークである。センサーモデルや交通動態、スケーラブルな閉ループテスト環境などをそろえており、自動運転技術の開発における検証やポリシーの改善に役立つ。
フィジカルAIオープンデータセットは、自動運転技術の開発に活用できる大規模オープンデータセットである。幅広い地域や地理的条件をカバーした1700時間以上の走行データを含むとともに、自動運転技術のAI学習に不可欠な交通環境のレアケースや複雑な走行状況を網羅しているという。
なお、Alpamayo 1とフィジカルAIオープンデータセットはHugging Faceで、AlpaSimはGitHubで公開されている。
一方、ヒューマノイド向けでは、2025年1月にテキストや映像データなどのマルチモーダル入力から仮想世界の状態を生成する「Cosmos Predict」、同年3月に合成データ生成のための「Cosmos Transfer」とヒューマノイドのVLAモデル「Isaac GR00T N1」、そして8月にリーズニングVLM(視覚言語モデル)である「Cosmos Reason」が、それぞれHugging FaceでOSSとして公開された。
今回の発表ではCosmos Predictが「Cosmos Predict 2.5」、Cosmos Transferが「Cosmos Transfer 2.5」、Isaac GR00T N1が「Isaac GR00T N1.6」、Cosmos Reasonが「Cosmos Reason 2」にアップデートされた。
また、ロボット開発をより効率的に進めるためオープンソースのフレームワークも新たに展開する。「NVIDIA Isaac Lab-Arena」は、シミュレーション環境における大規模なロボットポリシーの評価やベンチマークを協調して行うためのシステムである。LiberoやRobocasaなどロボットの代表的なベンチマークとも連携しており、ロボットのテストを標準化することでハードウェアに実装する前にロボットのソフトウェアやAIモデルが堅牢(けんろう)かつ信頼性があることを確認できるようになるという。
「NVIDIA OSMO」は、ロボット開発を単一のコマンドセンターに統合するクラウドネイティブのオーケーストレーションフレームワークである。合成データ生成、AIモデルの学習、ソフトウェアベースのループテストなどのワークフローの定義が可能で、ワークステーションなどを用いたオンプレミス環境から混合クラウドインスタンスまえ異なるコンピューティング環境で実行できる。
なお、NVIDIA Isaac Lab-ArenaとNVIDIA OSMOはGitHubで公開されている。
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