3216Mサイズの静電容量を2012Mサイズで実現した車載積層セラミックコンデンサー組み込み開発ニュース

村田製作所は、車載市場向け2012Mサイズ、定格電圧50Vdcにおいて静電容量10μFの積層セラミックコンデンサーを開発し、量産を開始した。従来品に比べて約47%小型化、約2.1倍大容量化している。

» 2025年06月25日 14時00分 公開
[MONOist]

 村田製作所は2025年6月12日、車載市場向け2012Mサイズ、定格電圧50Vdcにおいて静電容量10μFの積層セラミックコンデンサー「GCM21BE71H106KE02」を開発し、量産を開始したと発表した。

キャプション 積層セラミックコンデンサー「GCM21BE71H106KE02」[クリックで拡大] 出所:村田製作所

 同製品のサイズは、2.0×1.25×1.25mm。静電容量10μFの従来品(3216Mサイズ、定格電圧50Vdc)に比べ、実装面積を約47%小型化している。また、2012Mサイズの従来品(静電容量4.7μF、定格電圧50Vdc)と比較し、静電容量を約2.1倍大容量化した。車載の標準電源ライン(12V)に搭載可能で、基板内の省スペース化やコンデンサーの員数削減に寄与する。

 近年、自動運転レベルの向上により、車両に搭載されるシステムの増加や高性能化が進んでいる。これらの安定動作のため、自動運転(AD)や先進運転支援システム(ADAS)向けIC周辺に必要なコンデンサーの容量が増加。IC周辺に搭載されるコンデンサーの員数が増加し、基板内スペースの制約が大きくなっていた。

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