AGIBOTは日本市場への新規参入を発表し、「2025国際ロボット展(iREX2025)」において、ヒューマノイドロボット「AgiBot X2」シリーズを披露した。
AGIBOTは2025年12月3日、日本市場への参入を発表するとともに、「2025国際ロボット展(iREX2025)」(同月3〜6日、東京ビッグサイト)において、ヒューマノイドロボット「AgiBot X2」シリーズを披露した。
中国に本社を置くAGIBOTは、2023年2月に創業したヒューマノイド企業である。グローバル大手企業の中核幹部や第一線のAI(人工知能)科学者など業界の豊富な知識を持つメンバーで共同創業した。
同社は創業から常にエンボディードAIに関する研究/開発を進めて来た。AGIBOT 東アジア事業本部長の張赫氏は「われわれはAGI(汎用人工知能)の実現を目指している。人間と同じようなボディーを開発し、その制御に必要なモーションプランニングといった技術も持っている。今後はLLM(大規模言語モデル)に関する取り組みを進めていき、最終的な目標であるヒューマノイドの世界を実現するために、ハードウェアとソフトウェアを全て開発していく」と語る。
日本市場に参入するに当たり、製造業を特に注目をしているという。張氏は「製造業での労働力不足という課題に対して、日本のメーカーと協業して課題解決に取り組んでいく。また、サービス産業や家庭向けといった分野にも注力していきたい」と述べる。
今回披露したヒューマノイドロボットAgiBot X2シリーズは、エンターテインメントや研究の用途で使用することを想定して開発した。他製品群と比べてコストダウンがしやすく、比較的導入しやすいのが特徴である。
AgiBot X2シリーズの全身自由度(DOF)は31あり、人間らしい自然な動きを再現できるように腕部、腰部、首部にそれぞれ自由度を持たせている。また、頭部にはタッチセンサーを搭載しており、頭をなでると自動的に首を振るといった応答動作が可能である。「高い運動能力は既に実現できているため、今後は脳に当たる部分を進化させていき、人間と同じような多様な作業にも対応できるようにしていく」(張氏)としている。
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