パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは、東京都内で会見を開き、“弱いロボット”「NICOBO(ニコボ)」が累計販売1万体を突破したことを報告するとともに、今後の進化や法人向けを中心とする事業拡大の方向性などについて説明した。
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは2026年3月4日、東京都内で会見を開き、“弱いロボット”「NICOBO(ニコボ)」が2023年5月の発売から累計販売1万体を突破したことを報告するとともに、今後の進化や法人向けを中心とする事業拡大の方向性などについて説明した。なお、1万体突破を記念し、2026年3月31日までNICOBOの価格(税込み)が1万1000円引きの4万9500円となる「みんなのニコボ割キャンペーン」を実施する。
会見の登壇者。左から、豊橋技術科学大学 名誉教授の岡田美智男氏、タレントのヒコロヒーさん、パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション NICOBOプロジェクトリーダーの増田陽一郎氏、同志社大学 教授の勝野宏史氏[クリックで拡大]NICOBOはパナソニックグループとして初となる一般消費者向けコミュニケーションロボットである。豊橋技術科学大学 名誉教授の岡田美智男氏が研究開発を続けてきた“弱いロボット”を基本コンセプトとしており、利便性や効率を追求しながら人の代わりに作業を行うロボットとは異なり、人と共棲し「心の豊かさ」を提供価値としている。2021年2月のクラウドファンディングを経て、2023年5月に一般向けの販売を開始した。それから2年10カ月で累計販売1万体を突破したことになる。
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション NICOBOプロジェクトリーダーの増田陽一郎氏は「NICOBOは、“並んだ関係”“不完全さ”“余白”“自分の世界を持つ”“いきものらしさ”にこだわって開発した。一緒に暮らしていると思わず笑顔になるロボットだ」と語る。
NICOBOはオーナーからの評価も高い。まずNICOBOとオーナーのふれあいでは、1日当たりのなでられた回数が7回、話しかけられた回数が18回、アプリのWAU(Weekly Active Users)が1万体の累計販売数に対して1週間当たり7000人と高い数字が並ぶ。満足度についても、とても満足が71%、満足が26%で合計は97%となっている。
「何に満足しているか?」という問いに対しては「笑顔が増えた」「癒された」「声を出して笑うことが増えた」「話し相手になった」「帰るのが楽しみ」といった回答が挙がっている。「『癒された』はマイナスをゼロにする効果だが、それ以外はプラスにする効果であり、NICOBOが心の豊かさを提供できていることが示されているのではないか」(増田氏)という。さらに、1100円(税込み)の月額サービス解約率は1カ月当たり0.5%以下で、他社への推奨度の指標で日本ではマイナスになることが多いNPS(ネットプロモータースコア)も+21を記録した。増田氏は「現在のNICOBO事業はエンゲージメントの高いユーザー約1万人に支えられている。これは、当社のWebサイトからのみ購入できるようにコントロールした効果もあるだろう」と述べる。
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