　イーソルは2025年11月27日、同社のexFATファイルシステム「PrFILE2 exFAT」が任天堂のゲーム機「Nintendo Switch 2」に採用されたと発表した。2017年の「Nintendo Switch」、2019年の「Nintendo Switch Lite」に続く採用となる。

イーソルの「PrFILE2 exFAT」を採用した「Nintendo Switch 2」［クリックで拡大］出所：イーソル

　PrFILE2 exFATは、FAT12／16／32およびexFATに対応し、動画や写真などの大容量ファイルを高速処理する機能を備える。32GBを超える大容量メディア向けに最適化されており、microSDの高速な読み書きに対応する。

　また、高速巻戻し再生に必要な後方シーク機能、電源断やメディア抜去時のファイル破損を最小限に抑える機能を搭載。ロングファイルネームや、海外向け製品に求められる多言語対応、文字コードの切り替え機能、UNICODE対応オプションなどの機能も有する。

　イーソルは、車載システムや医療機器、衛星、デジタル家電など幅広い組み込み分野で、リアルタイムOS「eMCOS」やファイルシステムなどの採用が拡大している。主要メーカーや研究機関とも協働しており、AUTOSAR、Autoware、マルチコア技術、メニーコア技術の標準化活動に取り組んでいる。

⇒その他の「組み込み採用事例」の記事はこちら

イーソルが京都マイクロコンピュータを買収、フルスタックエンジニアリングを強化
イーソルは、京都マイクロコンピュータを傘下に置くKMCホールディングスを100％子会社にすると発表した。
モノづくりソフトウェアでデジタル赤字を反転へ、「New SDV」が勝ち筋に
イーソルのユーザーイベント「eSOL Technology Forum 2025」の基調講演に同社代表取締役社長CEO兼CTOの権藤正樹氏が登壇。本稿では、同講演で権藤氏が語った、日本のモノづくりを担う製造業と関わりの深い組み込みソフトウェアが果たすべき役割や、SDVへの取り組みが進む自動車市場における日本の勝ち筋などについて紹介する。
イーソルの新社長に権藤正樹氏、ソフトウェア事業を技術と経営の両輪でけん引
イーソルは、専務取締役CTOの権藤正樹氏が2025年3月28日付で代表取締役社長CEO兼CTOに就任すると発表した。
デンソーの車両周辺監視システムに採用されたPOSIX準拠スケーラブルRTOS
イーソルのスケーラブルリアルタイムOS「eMCOS POSIX」を中核とするソフトウェアプラットフォームが、デンソーの車両周辺監視システムに採用された。CPUの64ビット化やシステム全体の高性能化に対応する。
「Nintendo Switch Lite」に採用されたexFATファイルシステム
イーソルは、任天堂のポータブルゲーム機「Nintendo Switch Lite」にイーソルのexFATファイルシステム「PrFILE2 exFAT」が採用されたと発表した。
「Nintendo Switch」がμITRON4.0仕様準拠リアルタイムOSを採用
イーソルは、任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」に同社のμITRON4.0仕様準拠リアルタイムOS、及びexFATファイルシステムが採用されたと発表した。任天堂ゲーム機での同社製品の採用は、Wii Uに搭載したFATファイルシステムに続くものだ。