イーソルは、専務取締役CTOの権藤正樹氏が2025年3月28日付で代表取締役社長CEO兼CTOに就任すると発表した。
イーソルは2025年2月14日、同社 専務取締役CTOの権藤正樹氏が同年3月28日付で代表取締役社長CEO兼CTOに就任すると発表した。現在の代表取締役社長である長谷川勝敏氏は、取締役相談役に就任する。
2月14日に開催した取締役会で内定した人事であり、3月28日開催予定の株主総会終了後の取締役会を経て人事異動が正式に実施されることになる。権藤氏は代表取締役社長CEOに就任するとともに、現在務めているCTOも兼務する方針だ。
権藤氏は1970年10月10日生まれの54歳。1996年9月にエルグ(現イーソル)に入社した後、2010年1月に技術戦略室長、2012年1月に技術本部長に就任。2017年3月からは取締役を務めている。2022年1月から新たにソフトウェア事業部長に就任し、同年3月に専務取締役に昇格した。2025年1月からは現職である専務取締役CTOを務めている。
イーソルの自社製OS開発エンジニアとしてキャリアをスタートし、同社のコア技術であるeT-KernelやeMCOSをはじめとした主力製品の開発、さらには世界的な自動車ソフトウェア標準化団体であるAUTOSARにおいて、日本においても数少ないアーキテクトとして活躍してきた。また、プロダクトマネジメントを15年前に全社導入した他、2022年からはソフトウェア事業のトップを務め、同社創設以来初となるソフトウェア事業単体で100億円を超える売り上げを達成。同社のソフトウェア事業を、テクノロジーとビジネスの両輪でけん引してきた。
なお、2025年2月14日に発表したイーソルの2024年12月期決算は、売上高119億800万円、営業利益11億1300万円、経常利益11億6300万円、当期純利益8億9200万円となり、過去最高の売上高と利益を達成している。好業績をけん引したのが、権藤氏が所管してきたソフトウェア事業で、同事業の売上高は前年比23.9%増の111億4500万円だった。
2013年3月から代表取締役社長を務めてきた長谷川氏は、取締役相談役として引き続きイーソルのガバナンス体制の充実に努める。また、これまでの代表取締役社長の経験を基に、経営全般への助言、提言を行い、新たに代表取締役社長に就任する権藤氏をサポートしていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.