イーソルのスケーラブルリアルタイムOS「eMCOS POSIX」が、Armの車載向けリアルタイム安全性対応型プロセッサ「Arm Cortex-R82AE」に対応した。車載システムの開発効率化に寄与する。
イーソルは2024年7月31日、主力製品のスケーラブルリアルタイムOS(RTOS)「eMCOS POSIX」が、Armが提供する最新の車載向けリアルタイム安全性対応型プロセッサ「Arm Cortex-R82AE」に対応したと発表した。
Arm Cortex-R82AEは、高度なリアルタイム制御を必要とするシステムにおいて、セーフティアイランド機能により、高い安全性を発揮する。今回の対応により、eMCOS POSIXは、マイクロコントローラーからハイエンドSoCまでをサポートするスケーラブルなOSとして、重要な基幹システムに最適な選択肢となる。
イーソルは、eMCOS POSIXをArm Cortex-R82AE上で動作させるに当たり、Corelliumが開発したクラウドサービス「Arm Virtual Hardware(AVH)」を利用している。
AVHは、特別な調整なしでeMCOS POSIXを仮想Arm Cortex-R82AEプロセッサ上にスムーズに展開できるため、開発コストをほぼ半分に減らせる。物理的なハードウェアの入手を待たずに正確な機能テストができるほか、ネットワークドライバ、TCP/IPスタック、その他のコンポーネントも、仮想プラットフォームに変更を加えることなく動作確認できる。
開発者は自動車業界向けの最先端ソフトウェアの設計をすぐに開始でき、開発プロセスの早い段階で機能を検証可能になる。これにより、ハードウェアが利用可能になってからのソフトウェア開発の手戻りを最小限に抑えられ、開発効率が向上する。
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