村田製作所がマイクロ一次電池事業をマクセルに譲渡、円筒形二次電池に集中製造マネジメントニュース

村田製作所が、マイクロ一次電池事業をマクセルに譲渡する。コイン形二酸化マンガンリチウム電池、酸化銀電池、アルカリボタン電池などが同事業に含まれる。村田製作所は今後、円筒形リチウムイオン二次電池事業に注力する方針だ。

» 2025年07月02日 10時00分 公開
[MONOist]

 村田製作所は2025年6月16日、マイクロ一次電池事業をマクセルに譲渡することを決議し、同社と株式譲渡契約を締結したと発表した。コイン形二酸化マンガンリチウム電池、酸化銀電池、アルカリボタン電池などが同事業に含まれる。2025年度内にクロージングする予定だ。

 村田製作所と完全子会社である東北村田製作所が事業展開してきたマイクロ一次電池事業は、2017年にソニーから譲受した電池事業に含まれていた。マイクロ一次電池事業を発展させるには、マクセルへの事業承継が最善であると判断。事業の譲渡を決定したと説明している。

 事業譲渡にあたっては、村田製作所と東北村田製作所を分割会社とする吸収分割によって、村田製作所が新たに設立する100%子会社に事業を承継する。その後、その子会社の株式100%をマクセルが取得することで事業を譲渡する。

 村田製作所と東北村田製作所は今後、円筒形リチウムイオン二次電池事業に経営資源を配分する。パワーツール市場と電力貯蔵システム(ESS)市場での競争優位性を高め、事業拡大を目指す方針だ。

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