村田製作所は、EMI製品の主要部材として使用する銀(Ag)の水平リサイクルシステムの構築に成功した。
村田製作所は2025年6月4日、ノイズ対策となるEMI(Electro Magnetic Interference)製品の主要部材として使用する銀(Ag)の水平リサイクルシステムの構築に、電子部品業界で初めて(電子部品の主要部材として使われるAgの水平リサイクルスキームの構築として、村田製作所調べ)成功したと発表した。
今回のシステムでは、協力会社と協働し、EMI製品の製造過程で発生したAgの廃材を協力会社で原料まで再生することで、再び同用途のAgとして活用する。新システムは2025年1月に導入を開始しており、主要素材の循環モデル構築は同社として初めての試みとなる。
今後はさらにスキームの適用範囲の拡大に取り組み、枯渇資源の循環を利用したモノづくりを進めることで持続可能な社会の実現に貢献する考えだ。
近年、世界的な人口増加に伴う資源の枯渇、温暖化による海面や気温の上昇などが社会課題となっている。このような社会課題の解決に向けて、村田製作所グループは成長戦略の中で「循環型社会の実現」を重点課題(マテリアリティー)として設定している。
また、長期ビジョンとして2050年度の達成目標として「持続可能な資源利用率100%」と「循環資源化率100%」を掲げている。
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