関東エコリサイクルは、2024年4月から導入しているミックスプラスチック選別装置において、新たに設備を拡充した。
日立グローバルライフソリューションズ(日立GLS)のグループ会社で使用済み家電品のリサイクルを手掛ける関東エコリサイクルは2024年10月15日、同年4月から導入しているミックスプラスチック選別装置において、新たに設備を拡充したと発表した。新設備は、同年10月中旬から本格稼働を開始する予定だ。
冷蔵庫の断熱材にはウレタンが使用されているが、ミックスプラスチック選別装置ではこのウレタンを選別できなかったため、これまで冷蔵庫は対象製品に含まれていなかった。今回の設備拡充により、ミックスプラスチックに混在したウレタンの分別/回収が可能となったため、冷蔵庫のミックスプラスチックも取り扱いができるようになった。これにより、関東エコリサイクルにおける再生プラスチック(ポリプロピレン)の生産量が拡大し、2024年度は前年比で約2.8倍となる見込みだ。
ミックスプラスチック選別装置は、「浮沈選別機」「湿式粉砕機」「ろ過装置」「脱水機」などで構成される。材質の異なるものが混在するミックスプラスチックの選別工程は大きく2つに分かれており、まず浮沈選別機の工程で、ミックスプラスチックを水に浮かべて、ポリスチレンなどの水に沈むプラスチックと、水に浮くポリプロピレンに選別する。次の湿式粉砕機の工程では、選別したポリプロピレンを粉砕して粒の大きさなどの調整を行い細粒化するとともに、表面を洗浄して汚れを取り品質を向上させる。
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