カシオが中国で勝訴 G-SHOCKのデザイン巡る不正競争に関する裁判で知財ニュース

カシオ計算機は、同社G-SHOCK「GA-110」シリーズの中国における不正競争に関する裁判で勝訴したと発表した。同製品のデザインの独自性が中国の消費者に広く認知されていることが認められた。

» 2024年12月27日 10時45分 公開
[MONOist]

 カシオ計算機(以下、カシオ)は2024年12月12日、同社G-SHOCK「GA-110」シリーズの中国における不正競争に関する裁判で勝訴したと発表した。

キャプション G-SHOCK「GA-110」[クリックで拡大] 出所:カシオ計算機

 同裁判は、広州市特遠表業および深圳市特斯高時計との間で行われていた。両社がGA-110に類似したデザインを許可なく使用したことが消費者を混同させる不正競争行為にあたると判断。広東省最高裁判所が損害賠償金300万元(約6500万円)の支払いを命ずる控訴審判決を下し、カシオが勝訴した。

 GA-110シリーズは2010年に中国で発売。同社によると、その後2016年から2020年の間、中国で売り上げ1位の人気となった。同社は、その際の販売実績や広告宣伝の内容などを証拠として提出し、GA-110の特徴的なデザインが市場での一般的な腕時計と区別できる顕著なデザインであり、中国の消費者に広く認知されていることを証明した。

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