パテント・リザルトは、「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 他社牽制力ランキング2022」を発表した。1位は住友電気工業、2位は日本製鉄、3位はJFEスチールとなった。同ランキングは、企業の技術的な先進性を判断する目安になる。
パテント・リザルトは2023年7月14日、鉄鋼、非鉄金属、金属製品業界の特許を対象とした「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 他社牽制(けんせい)力ランキング2022」を発表した。2022年に特許が引用された企業の上位3社は、住友電気工業、日本製鉄、JFEスチールとなった。
同調査は、2022年の特許審査の過程で、他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計したもの。このランキングにより、競合他社の技術開発において、その権利化を阻害する先進的な技術を数多く保有している企業が分かる。
2022年の1位は住友電気工業で、引用された特許数は2124件だった。最も引用された特許は、2021年と同じ「抵抗温度特性、感度温度特性などのパラメータ値のばらつきが小さい薄膜歪抵抗材料」に関する技術だ。ミネベアミツミの28件の審査過程で、拒絶理由として引用された。
2位は日本製鉄で、同1509件。最も引用された特許は「製造プロセスにおける所定の状態を表わす値の予測精度を向上させた制御システム」で、JFEスチールの6件の審査過程で引用された。
3位のJFEスチールは同888件で、最も引用された特許は「金属含有物からの還元金属の製造方法」に関する技術となる。住友金属鉱山の4件の審査過程で引用された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.