キヤノンは、カメラ用バッテリーやインクジェットプリンタ用プリントヘッドなどの模倣品販売者に対して行った、米国での商標権侵害訴訟に勝訴した。
キヤノンは2022年10月6日、米国ECサイト上での模倣品販売に対する、商標権侵害訴訟に勝訴したと発表した。今回の訴訟は、カメラ用バッテリーやインクジェットプリンタ用プリントヘッドなどの模倣品を米国EC(Eコマース)サイト上で販売している、同国外の販売者に対して一斉に行ったものとなる。
同社は、キヤノン製品の模倣品販売者(52セラー)に対し、商標権を侵害しているとして、米イリノイ州北部地区連邦地方裁判所で商標権侵害訴訟を提起。これを受けて、対象者の約半数は同社商標権の優先権を認め、模倣品の販売を停止することに同意した。その他の被告は法廷での反論がなく、同年9月に侵害行為の停止などを命じる判決が下された。
近年、世界的なEC市場の拡大に伴って、グローバルな取引の中に模倣品が入り込むケースが頻発している。模倣品は故障や品質不良による経済的損失などをもたらすケースもあり、同社は今後も模倣品に対して厳正に対処するとしている。
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