肝心な、データのインポートとエクスポートの話も忘れていませんよ。
MoI 3Dでは、複数のデータ形式のインポートとエクスポートをサポートしています。面白いのは、「Adobe Illustrator」のファイルのサポートもしている点です。
こちらは、Illustrator形式のaiデータです。私の会社、ニコラデザイン・アンド・テクノロジーのロゴマークです。
「File → Import」(ファイル→インポート)コマンドで、このデータをMoI 3D側に読み込みます。
ちなみに、MoI 3Dで読むことができるのは、この例で示したaiファイルの他、3dm、IGES、STEPになります。特に何も選ばなければ、MoI 3Dは3dmでデータを保存します。
ということで、aiファイルが読み込まれ、弊社ロゴの輪郭がカーブで表現されています。
ちゃんとしたカーブのデータなので、そのまま押し出せば、このようにソリッドになります。
作成したソリッドは、3dm形式での保存はもちろん、他形式のデータにしてエクスポートできます。
MoI 3Dで扱うことができるのは、IGES、STEP、SAT、OBJ、3ds、lwo、fbx、skp、そしてAIと案外豊富です。もちろん、STL形式で出力して3Dプリンタで扱うこともできます。
また、このCADで作成したものをOBJで出力して3次元CGツールで扱うということも可能ですね。
ここでは説明しませんが、JPEGなどの画像をインポートしてそれを下絵にしてスプラインなどで輪郭をたどり、押出しなどに使うということも可能です。実はこの作業も123D Designではできないので、MoI 3Dで画像を読み込みソリッド化した上で、STEP形式で123D Designにインポートするなどのことをやることがありますが、MoI 3Dであれば、この中で完結してしまいます。
MoI 3Dではアセンブリなどを組むことはできないので、複数のソリッドを使って手動で簡易な位置合わせをするのが関の山ですが、これは123D Designでも同じことです。
最後に、こちらは本連載でも紹介した夏休みの子ども向けセミナーの際の作品のごく一例を紹介します。一からモデリングしたわけではないですが、小学生たちが思い思いにデータを編集して自分のオリジナル作品を作っていました。このように、1日程度で、子どもでも操作できるようになります。
このCADは有償ではありますが、個人的には3万5000円を出す価値は十分にあると思っていますし、30日間の無償トライアル期間もあります。プライベートで使いやすくて、そこそこのモデリング機能があるCADをお探しでしたら、一度トライしてみてはいかがでしょうか。
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