自分が使っているCADをあらためて見直してみる3次元って、面白っ! 〜操さんの3次元CAD考〜(45)(1/3 ページ)

今回のワンフェスでは、3D-GANがワンフェスに初出展した時と比べて、多くの皆さんが「3Dデータ」という存在を意識するようになったことを感じました。一方、今回のDMSではCADの話題が減ってきている気がしました。そこで……

» 2015年07月31日 11時00分 公開

 前回の記事が公開されたころは、梅雨前の暑さでしたが、今回は梅雨も明けて本格的に暑くなってきました。読者の皆さまは、どうか熱中症などにお気を付けて……。

ワンフェスにて

 さて、今回はまず、2015年7月26日に幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル」(ワンフェス)のお話など……。前回は1日5万人以上集客したというこのイベントですが、今回も大勢の人で賑わっていました。3D-GANでも通常のブースに加えて、ワコムさんと共同によるステージも開催しました。

 ステージでは、Pixologicによる3D CGツール「Zbrush」についてのプレゼン、アルケミーの小野寺暢氏によるZbrushを使った。「新世紀エヴァンゲリオン」(以下、エヴァンゲリオン)のモデリング、スタジオココさんによる等身大フィギュアの作成および3Dプリンタの活用、さらに今回3D-GANブースにも出展いただいたスワニーの橋爪良博社長によるデジタルモールドのプレゼンもありました。橋爪氏も来場者の反応に手応えを感じていたようでした。

 さらにブース内の講習スペースでは、Zbrushと無償3D CAD「123D Design」の体験講座を実施しました。123D Designの方は不肖・水野が担当しました。ちなみに、今回のお題はエヴァンゲリオンの「ポジトロンライフル」です。

 なお、今回使用するために、エヴァンゲリオンの版元さんからもあらかじめ許諾をいただきました。また、もともとInventorで作っていたデータを、123D Designに持ってきて、その一部を受講者の皆さんに作っていただきました。

 ちなみに、Zbrushの方の題材は、小野寺氏のモデリングによる「EVA初号機」(エヴァンゲリオン)でした。何とも魅力的なお題ですよね。

セミナー実施中の筆者:皆さん真剣であります!

 今回のワンフェスで私たちが感じたのは、3D-GANがワンフェスに初出展した時と比べて、多くの皆さんが「3Dデータ」という存在を意識するようになったこと、3Dプリンタと3Dデータとの関係を理解するようになってきたことです。デジタル造形に熱心な人たちが増え、スワニーの展示やプレゼンに多くの注目が集まったのも、そんな背景があるのでは、と個人的には考えています。

 「思えば長い道のりだった」と3D-GAN 理事長の相馬達也氏が言っていましたが、まだまだ、これからかもしれません……。

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