日本大学理工学部の研究グループが「Autodesk Fusion」を活用して設計/開発した超小型人工衛星「PRELUDE」が、打ち上げと軌道投入を経て、軌道上実証に向けた初期運用段階に入った。
オートデスクは2026年7月23日、日本大学理工学部 航空宇宙工学科の山崎政彦准教授の研究グループが「Autodesk Fusion」(以下、Fusion)を活用して設計/開発した超小型人工衛星「PRELUDE」が、打ち上げと軌道投入を経て、軌道上実証に向けた初期運用段階に入ったと発表した。
現在は衛星との通信確立を試みており、通信の確立後に観測や軌道上実証を実施する計画だ。
PRELUDEは、地震に先行して発生する可能性がある電離圏の変動を観測し、その物理メカニズムの解明や、将来的な確率的地震発生予測への応用可能性を探る6UサイズのCubeSat(キューブサット)である。外形寸法は100×226.3×366mmとなる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「革新的衛星技術実証4号機」の実証テーマに選定され、同年4月23日にRocket Labの2段式商業用小型液体燃料ロケット「Electron」で打ち上げられた。JAXAは、同機に搭載された8機全てのCubeSatについて、軌道投入が完了したと発表している(参考:JAXAのプレスリリース)。
日本大学理工学部は、同プロジェクトを学生主体の実践教育の場と位置付けている。学生は、構想立案から設計、解析、試験、システム統合、運用準備まで、実際の宇宙機開発の一連のプロセスを経験した。
衛星の設計/開発では、Fusionを中核プラットフォームとして活用。設計や解析、クラウド上での設計データ共有を同一環境で行い、学生や教員、共同研究機関がリアルタイムに連携しながら開発を進めたという。
衛星搭載部品の設計では「ジェネレーティブデザイン」を活用し、複数の設計条件を満たす部品形状を検討した。
日本大学理工学部では、Fusionの活用を航空宇宙工学科以外にも広げている。機械工学科では1年次から3D CAD教育を実施し、精密機械工学科では設計から解析、製造までを一貫して学ぶデジタルモノづくり教育に取り組んでいる。
航空宇宙工学科では、小型衛星教育キット「HEPTA-SAT」の開発にもFusionを使用している。HEPTA-SATを用いた教育プログラムは、国内外の教育機関や宇宙機関で活用されている。
超小型衛星の開発を単一プラットフォームで、ジェネレーティブデザインや金属3Dプリンタも活用
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