図面AIに「動かせる3Dモデル」の生成機能、関節や可動域を自動認識メカ設計ニュース

renueは、2D図面から3D CADモデルを生成するAI「Drawing Agent」に、関節や可動域を読み取り、動かせる3Dモデルを生成する新機能「可動アセンブリ」を追加した。生成したモデルをAIが動かし、接合部の離れや回転中心のずれなども検証する。

» 2026年07月24日 09時00分 公開
[MONOist]

 renueは2026年7月9日、2D図面から3D CADモデルを自動生成するAI(人工知能)「Drawing Agent」に、新機能「可動アセンブリ」を追加したと発表した。組立図から関節や可動域の情報を読み取り、可動域に沿って動かせる3Dモデルを生成する。

図面AI「Drawing Agent」 図面AI「Drawing Agent」[クリックで拡大] 出所:renue

 同機能は、組立図上の回転矢印や関節表、部品表などを手掛かりに、「どの部品が、どの部品に対して、どの軸で、どこまで動くか」という機構情報を抽出する。部品を個別のリンクとして分割し、関節の種類や軸、可動域を設定した3Dモデルを生成できる。

 読み取った部品や関節の情報は、3Dモデルの生成前に画面上で確認可能だ。関節の種類や軸、可動域を修正してから生成できるため、AIの読み取り結果をユーザーが最終確認できる。

Drawing Agent」の画面イメージ 「Drawing Agent」の画面イメージ[クリックで拡大] 出所:renue

 対象となる可動方式は回転関節と直動関節で、蝶番のような単一関節のほか、複数の関節が直列につながる機構にも対応する。生成された3Dモデルは、Webブラウザ上のビュワーにあるスライダーを操作することで、読み取った可動域の範囲内で動きを確認できる。複数の関節を持つ場合は、関節ごとに挙動を確かめられる。

関節スライダーの操作 関節スライダーの操作[クリックで拡大] 出所:renue

 生成したモデルについては、AIが関節をサンプル姿勢まで動かし、動作中に関節付近の接合面が離れないかを自動で検証する。回転中心の位置ずれや、図面上に記載された関節がモデルに存在しない場合も検出するという。

 関節の検証は、図面に記載された寸法とモデルの実測値の照合、穴径の幾何検証、部品間の干渉測定といった既存の検証機能と併せて実行する。検証に合格しなかったモデルは最終成果物とせず、機械的に合否を判断できない項目は「未検証」として表示する。

 生成した3Dモデルは、STEP、GLB、STL形式で出力できる。さらに、関節などの可動情報を持つモデルについては、ロボット開発向けのURDF形式や、物理シミュレーション向けのMJCF形式のパッケージとしても出力可能だ。URDF/MJCF形式の出力には、質量、重心、慣性テンソル、関節の可動域制限などの情報を含められ、シミュレーション環境へのデータ移行を支援する。

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