シリコンスタジオは、電通総研のドライビングシミュレーター拠点「VDX Studio」で利用する3Dコンテンツ制作を支援した。「Unreal Engine」を活用し、首都高速都心環状線(C1)などの走行環境データ制作や、描画負荷解析、性能最適化などを手掛けた。
シリコンスタジオは2026年6月5日、電通総研のドライビングシミュレーター拠点「VDX Studio」で利用する3Dコンテンツ制作を、「Unreal Engine」を活用して包括的に支援したと発表した。
首都高速都心環状線(C1)をはじめとする高精度な自動車走行環境データの制作を支援した他、標識、路面、建築物などを含む都市景観の3D再現を手掛けた。
具体的には、国土交通省が主導する3D都市モデルのオープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」を活用した都市データ連携技術の開発を支援した。また、路面プロファイルから3D道路モデルを生成するための両社間のスキーム構築も担った。
この他、Unreal Engineにおける描画負荷解析、パフォーマンス最適化、継続的なチューニング支援、大型多面ディスプレイ環境での映像同期技術の検証、コンサルティングまでを一貫して手掛けた。
自動車やモビリティの領域では、Unreal Engineをはじめとする統合型3D CG開発プラットフォームの活用が拡大している。特に、高品質なリアルタイム描画が可能な点から、運転シミュレーションやHMI評価の用途で、デジタルツインによる可視化への需要が高まっているという。一方で、こうした高度な技術を活用した開発には、エンジニアリングやデザインに関する専門的な知見が求められることから、電通総研は外部パートナーとの連携を検討していた。
電通総研は、車両完成前の段階から運動性能を体感的に評価するソリューション「Virtual Test Drive(VTD)」を提供してきた。さらに、高度な感性評価の実現を目指し、グループ会社のエステックとともに、映像、音、振動を統合した評価施設としてVDX Studioを2022年に開設した。
電通総研 製造エンジニアリング本部 エンジニアリング第2ユニット 先進DS技術部 部長の友安大輔氏は、VDX Studioにおける高品質な映像表現の実現に当たり、シリコンスタジオから3Dコンテンツ制作、パフォーマンス最適化、運用面まで一貫した技術支援を受けたと説明している。今後は自動車分野にとどまらず、建設機械や農業機械などへの応用も視野に入れ、連携を推進する考えだ。
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