クラウドの3D CAD「Onshape」や「Fusion360」にいつの間にか2次元図面作成機能が! 今回、ちょっとだけ試してみました。
皆さま、こんにちは。2016年は1月4日が月曜日だったので、いきなりエンジンフル回転で仕事開始! という人も少なくないと思います。いかがお過ごしでしょうか。
さて実は、今回も3D CG系の記事を……と思っていたのですが、少々仕込みが必要なため気合を入れて次回以降にします。……ってなわけで、今回はいったん、CAD系のお話に戻ります。今回のテーマは、「Onshape」や「Fusion360」などクラウド上のCADです。
Onshapeについて、詳しくは過去記事(「Googleドキュメントみたい! 無償クラウド3D CAD「Onshape」を使ってみた」)に割愛しますが、これが何かといえば、早い話が「完全クラウドベースの3D CAD」です。リリース以来、私も使ってみましたが、ブラウザベースのCADにしては予想以上にレスポンスが良くて、あまりストレスを感じません。
MONOistでもすっかりおなじみの「Fusion360」もデータはクラウド上での管理になりますが、アプリケーション自体はローカルにあります。対して、Onshapeの場合、正真正銘、ローカルには何もありません。
完全クラウドベースの何が良いのか? それはこちらでアプリケーションのアップデートをしなくてよいことです。Fusion360は私もよく使うのですが、急いでいる時に限って「更新」が掛かって、アップデートが終わるまで作業が進められなかったりして……。
もっとも、Fusion360はOnshapeと比較すると、もう少しサクサク感がある感じがしますし、何よりもT-Splinesの機能があり、機械モノ以外も結構扱いやすく、多くの人が注目する理由は使っていて実感できます。
一方、Onshapeは、前述の記事でも触れていますが、SolidWorksをはじめとするヒストリベースのパラメトリックCADをお使いの人にはなじみやすいかもしれませんね。
さて、基本的なモデリングについては過去記事で既に触れられていますので、今回はその後アップデートされた情報や、これまでの記事であまりカバーされていなかった機能などに触れます。
ということで、今回は2次元図面の機能を中心に紹介します。
最近の無償版、あるいは安価な3D CADだけでかなりの仕事ができるようになってきましたが、業務ではモデリングだけではなく、やはり図面作成も可能かどうかも大事です。
OnshapeとFusion360、いずれにも2次元図面作成の機能がいつの間にか実装されていました。この情報については少し前から知っていましたが、まだ試していなかったので、今回少し触ってみることにしました。
そういうわけで、取りあえずこんな感じのモデルを作ってみました。
図面はどうやって作るのかなと、ウロウロと探しまわってみたら、新規タブを作成する際の一覧に出てきたので、これをクリックしてみます。
テンプレートが幾つか用意されていますが、ANSIかISOですね。ここでは、「ISOのA3サイズ」を選んでみます。
ということで、図面のファイルが開きました。
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