ダイモンは、日本発明振興協会と日刊工業新聞社が共催する「第51回(2025年度)発明大賞」において、同社の超小型/高強度無人探査車「YAOKI」が「発明大賞 本賞」を受賞したと発表した。
ダイモンは2026年3月6日、同社が開発した超小型/高強度無人探査車「YAOKI」が、日本発明振興協会と日刊工業新聞社が共催する「第51回(2025年度)発明大賞」において、「発明大賞 本賞」を受賞したと発表した。表彰式は同年3月13日、明治記念館で開催される予定だ。
同社は今回の受賞を機に、YAOKIの独自性を生かし、複数機による月面運用の実現を目指す。将来的には100機のYAOKIを月面へ送り、月面データセンターの構築などにつなげる構想も掲げている。
YAOKIは、月面探査の普及を目的に設計された双輪式の無人探査車だ。複数の特許技術をベースに、本体と車輪の形状を最適化して超小型/超軽量化を実現する「形状の発明」、転倒した状態でも走行を可能にする「動きの発明」、衝撃荷重を分散して実環境への耐性を高める「強度の発明」という3つの中核技術を備える。
質量は0.5kg以下で、月面探査車として「世界最小/最軽量クラス」(ニュースリリースより)に相当するという。耐久性については、上空100mからの落下にも耐える強度を備える。こうした小型/軽量設計により、1kg当たり約1.5億円とされる月面輸送費の低減につながり、複数機による月面運用が現実的な選択肢となり得るという。
主な用途は、月面の洞窟やクレーターなどの過酷環境での探査に加え、地上での応用も視野に入れている。具体的には、原子力発電所や災害現場、配管/設備点検などで利用する点検ロボットへの展開を想定する。
ダイモンはYAOKIを核とした事業拡大に向け、技術パートナー企業や協賛企業との連携を進める方針だ。月面探査や月面インフラ構築に向けた技術開発のほか、車輪/機構/筐体/基板などの部品供給や共同設計、量産化技術、試験/評価の標準化などで協業を進める。また、点検ロボットなど地上用途への展開も視野に入れ、宇宙と地上の両分野でパートナー企業の事業機会拡大につなげる方針だ。
ダイモンは米国の月輸送ミッションに参画しており、YAOKIを搭載した月着陸機が2025年に月面へ到達し、クレーターの撮影ミッションに成功している。
同社 代表取締役社長の中島紳一郎氏は「YAOKIは『七転び八起き』の発想を、月面という最も過酷な現場で成立させるために磨き上げた技術です。今回の受賞は、軽量/高強度/復帰性という独自性が産業的価値として認められた結果だと受け止めています。日本の優れた技術パートナーとともに、月面探査の社会実装と新しい市場創出を加速していきます。そして、私たちは月のデータセンターを目指します」とコメントしている。
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