設計スキルのレベルアップを目指す設計者の皆さんを“冒険者”に見立て、さまざまな“問(モン)スター”に挑む「テルえもんクエストII」の世界へようこそ。【レベル12】のテーマは、「文章を読み取って3Dモデルを作成せよ!」だ。
これまで、2D図面を読み取って3Dモデルを作成したり、アセンブリや2D図面を作成したりと、さまざまな問スターを攻略してきましたね。今回は少し趣向を変えて、図面ではなく“文章の指示から3Dモデルを作成する方法”について解説していきます。
まずは、前回(レベル11)の最後に登場した問スター(13)を確認していきましょう。
問スター(13)
次の文章を読み、それぞれの手順に沿ってソリッドモデルを作成しなさい。
1.原点(0,0,0)と点P(80,40,60)を対角の点に持つ直方体を作成しなさい。これを「ボディA」とする。
2.点Q(80,0,60)、点R(0,40,60)、点S(80,40,0)の3点を通る無限平面を作成しなさい。これを「平面B」とする。
3.「ボディA」を「平面B」で切断し、原点を含む側のソリッドボディを除去しなさい。これを「ボディC」とする。
4.点T(80,40,0)と点U(80,40,60)を通る直線を作成しなさい。これを「直線D」とする。
5.「ボディC」と同様の形状を、「直線D」を中心軸とする円周上に、既存の形状を含めて計4つ、等間隔(90度間隔)で配置しなさい。これら4つの形状を結合したものを「ボディE」とする。
6.「直線D」を中心軸に持つ直径50mmの円柱形状を作成しなさい。これを「ボディF」とする。
7.「ボディE」と「ボディF」の積(共通部分)となるボディを作成しなさい。これを「ボディG」とする。
8.「ボディG」の体積と重心を計測し、回答しなさい。
確認できましたでしょうか。それでは、問スターを倒すためのアイテム(基礎知識)を紹介していきます。
図面ではなく、文章と座標値だけで形状を作る際に必要となるのが「空間認識力」です。3D CADの画面上にある原点(0,0,0)を基準に、X軸、Y軸、Z軸がどの方向を向いているのかを頭の中で立体的にイメージする力が求められます。
最初は簡単な直方体でも、平面で斜めに切断したり、特定の軸を基準に回転コピーしたりしているうちに、向きが分からなくなってしまうことがあります。
モデリング中は常に、
を意識しながら操作することが、空間認識力を鍛えるコツです。
座標の値だけでうまく形状をイメージできない際には、実際に指示されている座標の点を3D CAD上に作成することで、形状を把握しやすくなります。まずは、指示された座標の点を作成してみましょう。
試験問題や実務での仕様書など、文章指示から形状を作る場合、一気に完成形をイメージしようとすると混乱してしまいます。
焦らずに、文章を1行ずつ読み解き、「点を作成する」→「線を作成する」→「立体を作る」→「平面で切断する」→「コピーして結合する」といった流れで、段階的にモデリングを進めることが確実な方法です。
問題文には、使用するコマンドが直接記載されているわけではないので、文章を読んでどのコマンドを使うのかをすぐにイメージできるようになることが重要です。
また、「原点を含む側を除去する」や「共通部分(積)を作成する」などの指示の解釈を間違えると、全く違う形状になってしまいます。慎重に文章を読み取り、正しい選択をしていきましょう。
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